漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!-速水真澄のスマートフォンの機種は何か?- (画像追加あり)
速水真澄のスマートフォンの機種は何か?
昭和51年から35年連載が続いている漫画『ガラスの仮面』は積極的にトレンドを取り入れていく『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、こち亀)と比較すると昭和の時代が色濃い漫画であった。 ※こち亀も昭和51年から連載中。
しかし、2004年に6年ぶりに発売された『ガラスの仮面』42巻では突然、ガラパゴス携帯が登場。主人公 北島マヤを共演者 桜小路優が携帯電話で撮影するシーンが登場し話題となった。 1998年に発売された41巻までは固定電話しか登場していなかったにも関わらず、なぜ6年後(2004年)に発売された42巻ではとつぜんガラパゴス携帯が登場したのか。
著者・美内すずえ氏はasahi.comのインタビューで以下のように述べている。
長期連載のため、「作品の小物にはできる限り時代性を出さないようにしている」美内さんだが、単行本42巻などでは、携帯電話も登場した。物語中では70年代から数年しか時間が経過していないはずなのに。「ずいぶん悩んだんです。でも今の時代、描かない方がかえっておかしいと思って」。ちなみに連載当初は黒電話が描かれていた。
2009年9月8日 asahi.com(朝日新聞社)より
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200909080071.html
突然、1970年代から2000年代に時代が飛んでしまったが、長期連載のために生じたことと言えるだろう。
そしてついに2011年7月発売の単行本47巻でスマートフォンが登場した。
速水真澄が伊豆の別荘で部下の聖唐人から電話を受けたシーンである。
果たしてこの携帯電話はなんという機種なのか。
単行本47巻で速水真澄が使用しているスマートフォンは携帯下部に3つのボタンがある。形は長方形。もしiPhoneであった場合は下部中央に丸いボタンとなるため、Android携帯の可能性が高いのではないかと推察をしている。
※注:上記はPIXTAで購入した類似画像。
例えばauのWindows Phone IS12Tの場合は明らかに漫画に登場している携帯とデザインが違う。また、Windows Phoneを利用するのは一般のビジネスマン/ビジネスウーマンよりも開発者が多いのではないかと考えたため、Android携帯の可能性が高いと判断した。
キャリアはドコモもしくはau使用している可能性が高いのではないだろうかと考えていた。しかしSoftBankのGRAPAGOS(ガラパゴス)の機種の中に携帯下部に長方形のボタンが三つある機種があるため、速水真澄がどのキャリアを使用しているのかをビジュアルのみで判断することは難しいかもしれない。
ボタンの形だけで判断するならば、ドコモスマートフォン「F-12C」はもっともボタンの形が類似しているように見受けられる。しかし「F-12C」は角に銀色のガードが付いているのに対し、速水氏の使用しているスマートフォンには携帯全体にスクリーントーンが張られている。また、『ガラスの仮面』47巻に収録されている原稿は「別冊花とゆめ」1月号から5月号に掲載されたものがベースとのこと。したがって「F-12C」の発売時期を考えると美内氏がモデルにしたものは別なものの可能性が高いと考えている。
漫画で使用されているスマートフォンは形がやや角丸のため、外形とボタンの形と双方で判断するならばソニーエリクソンの「Xperia」シリーズの可能性が高いと言えそうだ。「Xperia」は白と黒のモデルがあり、『ガラスの仮面』で使用されているものと同様画面が細長い。サイドにやや立体感を感じさせる二本線が使用されている。これは「Xperia」のサイドの金属調ラインを表現しているのかもしれない。
Androidの力をとことん引き出す Xperiaビジネス活用術 +「オクトバ」監修ベストソフト60 ヤシマ ノブユキ memn0ck アスキー・メディアワークス 2010-04-28 売り上げランキング : 145107 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
※上記書籍のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
速水真澄が使用しているスマートフォンでは携帯下部にメーカー名が記載されていないためか、長方形の3つのボタンの位置が「Xperia」そのものよりも高い。これは漫画の中の絵としてのバランスに配慮してメーカー名がない分、上に描かれている可能性がある。
またauの「MIRACH IS11PT」の場合は携帯下部のボタンが漫画よりも大きく、黒モデルサイドの金属調ラインは他の部分と明らかに色が違う。「MIRACH IS11PT」の白及びピンクのモデルだった場合は漫画のスクリーントーンの濃度が濃すぎるので違う可能性が高いと考えている。
【ノングレアフィルム】 au MIRACH IS11PT専用(ホコリ取り用シート付) 指紋が目立たないフィルム モバイルフィルム 売り上げランキング : 11557 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
※上記書籍のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
ドコモおよびauから発売されているREGZA Phoneはメーカー名が携帯上部にあり、ボタンの形そのものは漫画のスマートフォンに類似した長方形の三つのボタンがある。
※注:上記はPIXTAで購入した類似画像。ボタンの上のアイコンがREGZA Phoneとは異なります。
当初はボタンの下のアイコンのようなイラストが漫画には記載されていなかったので別なものと判断していた。だが漫画の中では小さく描かれた携帯に細かいアイコンまで描き込むのは難しい。そのためREGZA Phoneの可能性も捨てきれない。速水真澄がスマートフォンを利用している絵ではスマートフォンの上部が髪で隠れているためメーカー名が記載されているかどうかは不明だ。
現時点では美内すずえ氏が参考にしたスマートフォンは「Xperia」SO-01B センシャスブラックを使用している可能性が高いのではないかと考えている。
果たして真実やいかに?
>>「漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!-北島マヤと姫川亜弓の携帯電話 -」に続く
編集履歴:2011.8.13 副題と文章の追加、後半の見出しの変更、誤字脱字の修正、表記の揺れを修正しました。2011.8.15 後半部分「ネタバレを含む今後の展開の予想」を別記事「漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン-立場によって顔を変える-」にしました。2011.10.19 美内先生の敬称が抜けていたため、氏を追加しました。 続編の題名を「漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン-速水真澄と紫のバラのひとという仮面-」にしました。2012.1.31 PIXTAで購入したイメージ画像とスマートフォンの書籍のAmazon画像を追加しました。