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ホリデーシーズンにおけるオンラインショッピング

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11月も中旬となり、これからThanksgivingやChristmasといったホリデーシーズン到来、百貨店や小売店にとっては売上が急増するとても大事な時期となる。
特に、11月第4木曜日のThanksgiving(今年は11月24日)後は1年で1番売上が多い時期と言われており、Thanksgivingの次の金曜日はBlack Friday、週明けの月曜日はCyber Mondayと特別に呼ばれている。

それぞれの名前の由来をWikipediaで見ると、次のようになっている。
Black Friday:
Thanksgiving後、Christmasのショッピングシーズンが始まり、歩行者や車が大量に動き回ることを描写したもの。一説によると、前述したようにBlack Fridayは店舗の売上が1年で1番多い日ということから、この日を境に店舗の利益が黒字化することにちなんでいるという説もある。

Cyber Monday:
オンラインショップの売上が急増する日で、2005年から使い始められた比較的新しい言葉。

Thanksgivingは祝日で、ほとんどの店舗が休みとなる。カレンダー上では次の金曜日は祝日ではないが、木曜、土曜、日曜と休みなので、間の金曜日も休みにする企業や学校が多く、Black Fridayに多くの人がセール品を求めて買い物に出かけるというわけである。

一方、休みとはならないCyber Mondayには、昼休みなどを利用してInternetで買い物をする傾向が強いのであろう。


昨年は特にオンラインでの売上が多く、下表にもあるとおり、Cyber Mondayだけで前年比16%増となる10億ドルもの売上があった。1日の売上で10億ドルを超えたのはこれが初めてである。
また、通常は店舗での売上が多いBlack Fridayでも、昨年はオンラインでの購入に移行している傾向があった。

2010年Thanksgivingのアメリカにおけるオンラインショップ売上
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(単位 100万、旅行サイトを除く、参照元 comScore, Inc.)


さて、オンラインでの購入者は約900万人いると言われる今年は、昨年以上にオンラインからの売上が増えそうである。

IBMグループでマーケティング最適化のソリューションを提供するCoremetricsのレポートを参照にすると、
1回あたりの注文額(AOV -Average Order Value)
- 2010年11月、12月 190〜195ドル
- 2011年4月 205ドル

1回あたりの購入アイテム数
- 2010年11月、12月 6.52個前後
- 2011年3月 8.26個
ということで、今年の3月、4月のデータはすでに昨年のホリデーシーズンよりも上回っている。


Amazon.comでは、今週始めから"Countdown to Black Holiday Deals Week"と称し、すでにホリデーシーズンへ向けた動きが始まっている。

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