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「DXを導入する/DXを採用する」・こんな残念を何とかしたい

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2009年に「ITソリューション塾」を開講し、14年目を迎えました。当時はまだ「クラウドって何?」という時代でした。ITに関わる仕事をしている人でも「データセンターにシステムを置くことと、クラウドとの区別がつかない」とか、「クラウド=仮想化」と理解している人も少なくなかったように思います。

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これではまずいのではないかと思い、ITプロフェッショナルの皆さんを対象に、ITの最新の動向と、それがビジネスにどのように関わっているかわかりやすく整理し、自分の言葉で語れるようになってもらおうと「ITソリューション塾」を始めました。

流石に、いまとなっては、上記のような人は少なくなりましたが、それでも、未だ「クラウドと仮想化の違い」をうまく説明できない人がいるのも現実です。もちろん、ITに関わる仕事をしていなければ、そんなことを説明できなくても困ることはないでしょう。また、IT企業にもいろいろな職種がありますから、そんなことが分からなくても、仕事には差し支えない人もいるはずです。しかし、営業やマーケティング、エンジニアのようなお客様に接する仕事をしている人たちであれば、流石にこれでは、まずいのではないかと思います。

もっと基本的なことですが、次のようなことも、いかがなものでしょうか。

  • 仮想化とはサーバーを分割する技術であるとか考えている。
  • アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャーの違いをうまく説明できない。
  • 管理者のいないインターネットが、なぜつながるのかを説明できない。
  • アジャイル開発を安く、早く、システムを開発する手法だと考えている。
  • デジタル化とDXとの違いをうまく説明できない。

ITに関わる仕事をしている以上、これを説明できなくてはりません。このような「基本的なこと」を知らないままでは、その本質が理解できず、お客様に説得力のある説明はできなくないからです。

それでも仕事をしなくてはなりませんから、しかたなく、言葉だけ知って、分かったつもりになって、うまく使いこなす術だけを身につけてしまいます。

DXを導入する」とか「DXを採用する」という表現を使う人が、時々いますが、これなんかはそんな典型かも知れません。

この現実を何とかしたい。そんな思いで「ITソリューション塾」を続けてきました。ITの現場にいる人が、特にお客様にITについて話をする人たちが、自分の言葉に自信を持ち、自分の言葉で語れる力を身につけてもらいたいと思っています。

いまであれば、次のようなことも、ITプロフェッショナルとして、知っておくべきでしょう。

  • ブロックチェーンやWeb3
  • メタバースとデジタルツイン
  • ChatGPTなどの生成AI、これを支えるLLM(大規模言語モデル)や基盤モデル
  • ゼロトラスト・セキュリティ
  • 量子コンピューター

もっと基本的なことですが、AIと機械学習とディープラーニングの関係、コンテナとマイクロサービスといった言葉も、知らないでは済まされません。

ただ、言葉の意味を知っただけでは、ビジネスの現場では使えません。社会やビジネスにどのような変化をもたらすかも、知っておくことが大切です。当然、そういう知識は自分のキャリアを考える上でも重要な土台です。

次期「ITソリューション塾・第43」では、そんな常識を分かりやすく整理します。また、最前線で活躍する講師を招き実践のノウハウや勘所についても学びます。

  • キャリアアップのために基本と常識を整理したい。
  • かつての常識を最新の常識にアップデートしたい。
  • これからのビジネスを考える材料を手に入れたい。

このような皆さんにご参加頂ければと思っています。

なお、新入社員や入社2年目程度の皆さんには、少し難しいかも知れません。また、IT業界以外からIT企業にキャリア採用された方もハードルが高いでしょう。そんな皆さんには、まずは、「新入社員のための最新ITトレンド研修・1日/1万円」をおすすめします。合わせてご検討ください。

【募集開始】次期・ITソリューション塾・第43期(5/17開講)

ChatGPTをはじめとした生成AIの登場により、ここ数ヶ月で、IT界隈の常識が一気に塗り替えられた気がします。スマートフォンの登場により、私たちの日常が大きく変わってしまったことに匹敵する、大きな変化の波が押し寄せているようです。ブロックチェーンやWeb3、メタバースといったテクノロジーと相まって、いま社会は大きく動こうとしています。

ITに関わる仕事をしているならば、このような変化の本質を正しく理解し、自分たちのビジネスに、あるいは、お客様の事業活動に、どのように使っていけばいいのかを語れなくてはなりません。

ITソリューション塾は、そんなITの最新トレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、その背景や本質、ビジネスとの関係をわかりやすく解説し、どのように実践につなげればいいのかを考えます。

  • SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
  • ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
  • デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
  • IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
  • デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん

そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。

詳しくはこちらをご覧下さい。

  • 期間:2023517(水)〜最終回726() 全10回+特別補講
  • 時間:毎週(原則水曜日・初回のみ木曜日) 18:30-20:30 の2時間
  • 方法:オンライン(Zoom
  • 費用:90,000円(税込み 99,000円)
  • 内容:
  • デジタル・トランスフォーメーションの本質
  • ソフトウェア化するインフラとクラウド・コンピューティング
  • DXの基盤となるIoT(モノのインターネット)と5G
  • データを価値に変えるAI(人工知能)とデータサイエンス
  • おさえておきたい注目のテクノロジー/Web3と量子コンピューティング
  • 加速するビジネス・スピードに対処する開発と運用
  • デジタル・サービス提供の実践
  • クラウド/DevOps戦略の実践
  • 経営のためのセキュリティの基礎と本質
  • 総括・これからのITビジネス戦略
  • 特別補講 *講師選任中*

【募集開始】新入社員のための「1日研修/1万円」・最新ITトレンドとソリューション営業

最新ITトレンド研修

社会人として必要なデジタル・リテラシーを手に入れる

ChatGPTなどの生成AIは、ビジネスのあり方を大きく変えようとしています。クラウドはもはや前提となり、ゼロトラスト・セキュリティやサーバーレスを避けることはできません。アジャイル開発やDevOps、マイクロ・サービスやコンテナは、DXとともに当たり前に語られるようになりました。

そんな、いまの常識を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くし、不安をいだいている新入社員も少なくないようです。

そんな彼らに、いまの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと、この研修を企画しました。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

ソリューション営業研修

デジタルが前提の社会に対応できる営業の役割や仕事の進め方を学ぶ

コロナ禍をきっかけに、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えられる営業になる必要があります。

お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけではなく、お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業に求められる能力です。そんな営業になるための基本を学びます。

新入社員以外のみなさんへ

新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、IT業界以外からIT業界へのキャリア転職された方にとってもいいと思います。

人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。

【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 改装新訂4版

【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 改装新訂4版

2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1

目次

  • 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
  • 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
  • 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
  • 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
  • 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
  • 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
  • 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
  • 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
  • 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
  • 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
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