「何を解決するかを人間が決めれば、あとは機械が答えを出してくれる」
やがてそんな時代が来ることになるでしょう。それは遠い将来ではありません。
クラウドや自動化の領域はどんどんと拡大しています。単純作業はRPAに置き換えられ、ローコード/ノーコードはAIと融合してコードの生成を劇的に効率化してくれます。Github CoPilotやChat GPTが最適なコードをアドバイスしてくれる時代になりました。
「手順は決まっている×工数がかかる」仕事は機械に置き換えられようとしています。そうなれば、工数需要の減少は避けられません。
内製化がこれほど大きな潮流となっているのは、「工数をかけなくてもシステムを開発・運用できる技術」が、普及していることとも無縁ではありません。
このような仕組みそのものを作るエンジニアの需要は益々増えてゆくでしょう。また、このような仕組みを目利きし、これらを駆使して、何を解決するかを、お客様とともに見つけ出し、使いこなしてゆくエンジニアも必要です。一方で、依頼されたことをその通り行う工数としての労働力の需要は減ってゆくのではないでしょうか。
このような現実をなんとかしようと、「新規事業開発プロジェクト・チーム」を発足させて、新たな収益源を模索する取り組みを行っているところもあります。しかし、放課後のクラブ活動になっていることも少なくありません。本業とは別に「余力」で放課後に集まり、さあどうしようかと議論するわけです。経営者からかは「おまえは優秀だからこのプロジェクトに指名した」とおだてられ、「3年後に10億円のビジネス」という根拠なき精神論としての達成目標を提示されるだけです。
事業予算や事業部門からのスポンサーシップはなく、孤立無援のことも多く、本業の業績評価とは無縁です。当然、自分の業績評価に関わる本業が優先され、放課後のクラブ活動は後回しにされてしまいます。
経営者に覚悟ないので、現場も覚悟ができません。その結果、新規事業開発プロジェクトは、いつまで経っても成果をあげることができません。そんな会社をいくつも目にしています。
自分の未来を描けない会社に優秀な人材は留まりません。彼らは自分の成長のチャンスを求めて、転職のチャンスを探し始めます。しかし、行き場のない残された人たちは、会社への不満を募らせ、「どうせこの会社はダメだから」とささやき、新しいコトに消極的になってゆきます。そういう人たちに危機感を煽り、あるべき論を説教し、叱咤激励したところで、動くわけがありません。
もし、そんな悪循環があるとすれば、これはかなり深刻な事態です。
「大事を小事の犠牲にしてはならない」
ゲーテの言葉にもあるように、この原則は今も昔も変わりません。
「ものごとの優先順位を決めるとき、『緊急』よりも『重要』を優先しなさい」
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」の第3の習慣に書かれている言葉です。
果たして、みなさんの会社は、このようなことにはなってはいないでしょうか。冷静に現実を問い直してはいかがでしょう。
DX疲れにうんざりしている。Web3の胡散臭さが鼻につく。
このような方もいらっしゃるかもしれませんね。では、伺いたいのですが、次の3つの問いに、あなたならどのように答えますか。
- DXとはこれまでのIT化/コンピューター化/デジタル化と何が違うのでしょうか。
- デジタル化やDXに使われる「デジタル」とは、ビジネスにとって、どのような役割を果たし、いかなる価値を生みだすのでしょうか。
- Web3の金融サービス(DeFi)で取引される金額はおよそ10兆円、国家が通貨として発行していないデジタル通貨は500兆円にも達し、日本のGDPと同じくらいの規模にまで膨らんでいます。なぜ、このような急激な変化が起きているのでしょうか。
言葉の背景にある現実や本質、ビジネスとの関係を理解しないままに、言葉だけで議論しようとするから、うんざりしたり、胡散臭く感じたりするのかもしれせん。
ITに関わり、ビジネスに活かしていこうというのなら、このようなことでは、困ってしまいます。
ITソリューション塾は、ITの最新トレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、その背景や本質、ビジネスとの関係をわかりやすく解説し、どのように実践につなげればいいのかを考えます。
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