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【図解】コレ1枚でわかるDX実践のステップ

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DXの実践では、自分たちの仕事の仕方や働き方を見直して、ムダを排除し、デジタルに置き換える効率化のための「デジタイゼーション」が最初のステップです。ハンコ文化や儀式と化した会議をなくすことであり、徹底したペーパーレス化やリモートワークを、デジタルを駆使して可能にすることから始めなくてはなりません。このようなことができずに、ビジネス・モデルの変革を伴う「デジタライゼーション」はできません。ましてや人や組織の振る舞いを変革するDXは、無理な話です。

「デジタイゼーション」から、「デジタライゼーション」へ、そして、「DX」へと、ステップを踏む必要があります。

また、「DXには、カタチあるゴールがない」ということも理解しておかなくてはなりません。テクノロジーは、これからも進化を続け、社会やビジネス環境も変化し続けます。その進化と変化のスピードは加速し続け、「不確実性」は、今後も形を変えて社会の定常となるでしょう。

不確実であれば、正確な未来が予測できず、長期計画的に物事をすすめられません。そんな世界で事業を継続させる唯一の手立ては、変化に俊敏に対応できる「圧倒的なスピード」を手に入れることです。だから、「デジタイゼーション」が必要となります。また、社会環境の変化に合わせて、ビジネス・モデルを刷新し続けるためには、「デジタライゼーション」が必要です。当然、それを当たり前にこなせる、行動様式、すなわち企業の風土や文化の変革も必要です。

AmazonGoogleなどの"Big Tech"が、なぜあれほどの圧倒的な競争力を持っているかを考えれば分かることです。デジルル技術の凄さに注目が集まりますが、それは手段にすぎません。「圧倒的なスピード」が、競争力を維持するためには必要不可欠だとの価値観があるからこそ、先端のデジタル技術を使いこなし、あるいは自らが生みだすことで、これを体現しているのです。

そういう彼らが、業界という垣根を越えて競争しかけてくるのですから、彼らと対等に戦える「圧倒的なスピード」を持たなくてはなりません。だからDXに取り組まなければならないのです。

2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1

目次

  • 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
  • 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
  • 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
  • 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
  • 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
  • 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
  • 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
  • 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
  • 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
  • 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
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