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【図解】コレ1枚でわかるDXとパーパス

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コロナ禍により、私たち、「VUCA」という現実に、否が応でも向きあわされました。コロナ禍が収まった後も、「VUCA」は、社会の「常態」で、あり続けるでしょう。そんな時代に、企業は利益を追求するだけでは生き残れません。

ピーター・ドラッカーが語ったように「社会的な目的を実現し、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たす」こと、すなわち、利他のための存在意義(パーパス)を追求し、事業として社会に還元することが、企業の使命です。

社会環境の劇的な変化やデジタル技術の急速な発展があったとしても、自らの存在意義を常に問い、ビジネスを時代に合わせてアップデートし続けなければ、事業の継続や企業の存続は、立ちゆかなくなってしまいます。

purpose beyond profit (企業の存在意義は利益を超える)

IIRCInternational Integrated Reporting Council/国際統合報告評議会)の2018年の報告書のタイトルです。「利益は企業が自らの存在意義を追求した結果としてもたらされると読み替えてみてはどうでしょう。

企業が利益を求めることは、当然ですが、「VUCAが常態化」した時代には、同じやり方では、直ぐに通用しなくなってしまいます。だからこそ、企業は自らのパーパスを問い続け、ビジネスを時代に合わせて変化させ続けるしかありません。利益とは、そんなパーパスを貫らぬきつつも、やり方をダイナミックに変化させた結果として、もたらされるものだと考えるべきでしょう。

DXとは、デジタルを前提に、企業の存在意義を貫く取り組み

このように解釈することができるかもしれません。世の中の変化をじっくりと見定め、時間をかけて、計画的に対処してゆくことは、もはやできません。だから、変化に俊敏に対応し、ビジネスをダイナミックに変化させ続けることができる能力を獲得しなければなりません。デジタルを、そのための前提と位置付け、変化に対処しようというのが、DXの本質と言えるでしょう。

2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1

目次

  • 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
  • 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
  • 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
  • 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
  • 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
  • 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
  • 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
  • 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
  • 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
  • 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
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