【図解】コレ1枚でわかるVUCA
「社会環境が複雑性を増し将来の予測が困難な状況」
いま、私たちがおかれているこのような状況を「VUCA(ブーカ)」と呼びます。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、2016年のダボス会議(世界経済フォーラム)で使われ、注目されるようになりました。昨今は、ビジネスシーンでも一般的に使用されており、働き方や組織のあり方、経営などに関わる考え方の前提にもなっています。コロナ禍によって、我々は身をもってこのVUCAを体験したわけです。
Volatility(変動性)
テクノロジーの進化や社会常識の変化など、価値観や社会の仕組みなどが猛烈なスピードで変化し、先の見通しを立てることが困難。変化の度合いや割合も大きく、変動性を予想するのは難しくなっている。
Uncertainty(不確実性)
英国のEU離脱、米中貿易戦、新型コロナ、ウクライナ戦争など、現代を取り巻く情勢は、予断を許さなない状況であり、さまざまなリスクに対応できなくてはならない。
Complexity(複雑性)
一つの企業、一つの国で解決できる問題が極端に少なくなった。地球規模でパラメータが複雑に絡み合っているため、問題解決は単純ではなく、一層困難なものになりつつある。
Ambiguity(曖昧性)
変動性、不確実性、複雑性が高まり、因果関係が不明、かつ前例のない出来事が増え、過去の実績や成功例に基づいた方法が通用しない時代となった。
そんなVUCAの時代をもたらした要因の1つは、情報通信技術の発達です。あらゆる情報が、瞬時にやり取りされるようになり、私たちの捉える社会の複雑性が増したことが背景にあります。
1990年代の初頭に登場したインターネットは、伝達される情報のスピードを加速し、そのボリュームを爆発的に増やしました。さらに、それら情報を処理するためのコンピューター・システムと融合して、新しい社会や経済の基盤であるサイバー・スペースを生みだしました。そんなサイバー・スペースは、現実世界と一体になって、社会や経済の変化を加速し、社会の複雑性をさらに高めています。
VUCAは、サイバー・スペースと現実社会との融合が生みだしました。何が起こるか分からないし、起こってからの変化も早く、どう対処すればいいかを判断するにも、判断基準や関連する情報が膨大にあり、しかもそれらが高速に入れ替わり錯綜し、容易なことではありません。
ならば、時々刻々の変化を直ちに捉え、現時点での最適を選択し、変化に合わせて改善を高速に繰り返すしかありません。
社会の変化に追従し、改善を繰り返すだけでは、これからの社会の変化には対処できません。もっと積極的に、自らが新しい市場を生み出し、牽引することができなければ、やがては存在感を失ってしまいます。
そのためには、これまでは、ビジネスにはならないと考えられていた顧客や市場に、誰もやったことがないやり方でビジネスを展開することです。そんなイノベーションが、繰り返し生みだされる企業になることです。
このようなスピードを手に入れることなくして、VUCAの時代を生き抜くことは、難しいと言えるでしょう。
次期・ITソリューション塾・第41期(2022年10月5日 開講)の募集を始めました。
DX疲れにうんざりしている。Web3の胡散臭さが鼻につく。
このような方も多いかも知れません。では、DXとはこれまでのデジタル化と何が違うのかと問われて、それを説明できるでしょうか。Web3の金融サービス(DeFi)で取引される金額はおよそ10兆円、国家が通貨として発行していないデジタル通貨は500兆円にも達し、日本のGDPと同じくらいの規模にまで膨らんでいることをご存知でしょうか。
言葉の背景や本質、ビジネスとの関係を理解しないままに、言葉だけで議論しようとするから、うんざりしたり、胡散臭く感じたりするのではないですか。
ITがもたらす社会の動き、ビジネスの変化、それらとテクノロジーの関係を繋げて理解することが大切です。
ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITとビジネスの関係やテクノロジーの本質をわかりやすく解説し、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけを提供します。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
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- 回数 :全10回+特別補講
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- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
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