【図解】コレ1枚でわかるDAO
DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)とは、「ビジョンに賛同する人が集まり、参加者が協力して管理、運営されるコミュニティ組織」のことです。
「イーサリアム(Ethereum)」は、そんなDAOの典型的な事例です。2013年、当時19歳だったヴィタリック・ブテリン氏が、「あらゆる目的のために使えるブロックチェーンのプラットフォームをつくる」というビジョンを示し、それに共感した人たちが、コミュニティを立ち上げました。
彼らは、それぞれに自分の得意とする能力、例えば、プログラムを書く、資金を提供する、広報活動を行うなどを発揮し、コミュニティに貢献しています。
DAOには、一般的な企業組織とは異なり、階層的な組織や組織を統率する代表者は存在しません。参加者同士で、誰からも指示や命令をうけることなく、自律的に意思決定し、組織を運営します。
それを実現しているのが、「ガバナンス・トークン」と呼ばれる「仮想通貨」を使った仕組みです。これを保有する人には、DAOの組織運営に対する提案や、意思決定に関わる投票をする権利が与えられます。
イーサリアムの「ガバナンス・トークン」は、「Ether(イーサ)」です。これを所有するコミュニティの参加者は、様々な形でこの取り組みに貢献することで価値を高めてきました。その結果、仮想通貨であるイーサの価値も上がり、彼らは、金銭的なリターンを受けることができました。
昨日の記事で紹介したWeb2.0の組織、例えば、FacebookやGoogleなどのスタートアップの企業は、創業メンバーや従業員、ベンチャー・キャピタルが、株やストック・オプションを持ち、会社が成功したら自分も金銭的なリターンを得られるというインセンティブが働くことで、組織への貢献が促されました。しかし、一部の創業メンバーやベンチャーキャピタルがリターンを得る仕組みであり、給与をもらう従業員以外の人たちが貢献しても見返りはありません。
一方DAOでは、様々な形で貢献した参加者全員に利益は還元されます。これが、インセンティブとなって、自律的に組織の成功に貢献するようになります。
このような仕組みが、DAOの自律分散型の組織運営を可能にしています。
次期・ITソリューション塾・第41期(2022年10月5日 開講)の募集を始めました。
DX疲れにうんざりしている。Web3の胡散臭さが鼻につく。
このような方も多いかも知れません。では、DXとはこれまでのデジタル化と何が違うのかと問われて、それを説明できるでしょうか。Web3の金融サービス(DeFi)で取引される金額はおよそ10兆円、国家が通貨として発行していないデジタル通貨は500兆円にも達し、日本のGDPと同じくらいの規模にまで膨らんでいることをご存知でしょうか。
言葉の背景や本質、ビジネスとの関係を理解しないままに、言葉だけで議論しようとするから、うんざりしたり、胡散臭く感じたりするのではないですか。
ITがもたらす社会の動き、ビジネスの変化、それらとテクノロジーの関係を繋げて理解することが大切です。
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【今年度最終回】9月7日・新入社員のための「1日研修/一万円」
今年度最終回・9月7日(水)募集中
社会人として必要なデジタル・リテラシーを学ぶ
ビジネスの現場では、当たり前に、デジタルやDXといった言葉が、飛び交っています。クラウドやAIなどは、ビジネスの前提として、使われるようになりました。アジャイル開発やDevOps、ゼロトラストや5Gといった言葉も、語られる機会が増えました。
そんな、当たり前を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くして、不安をいだいている新入社員も少なくないと聞いています。
そんな彼らに、いまのITやデジタルの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうというものです。
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ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。