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【図解】コレ1枚でわかるRPA

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RPA Robotic Process Automation)とは、コピペや転記、照合や入力など、画面を見て、キーボード、マウスを操作して行う作業を、人間に変わって行ってくれるソフトウェアです。前節で紹介した「ノーコード/ローコード開発ツール」が、アプリケーションを開発する手段であるのに対し、RPAは、既にあるアプリケーションの操作や連係を自動化するツールで、この点が異なります。

一般的に、他のアプリケーションを連係させる場合は、アプリケーションが提供する連携機能(APIApplication Programming Interface)を使い、連携プログラムを作るのが一般的です。しかし、専門的なプログラミング知識が必要であることに加え、各アプリケーションにAPIを用意しなければなりません。

それに対しRPA は、既に使っているアプリケーションの画面で人間がおこなっている操作手順を録画するように登録すれば、それを自動で操作してくれます。たとえば、申請書登録画面に表示された項目毎のデータを読み取り、それを他のアプリケーションに転記する、拾い出したキーワードから他のアプリケーションで情報を検索して必要な項目をチェックするなど、人間がおこなっていた操作の手順をそのまま実行してくれます。人間に代わって作業をしてくれる労働者という意味で、「Digital Labor」や「ロボット」とも呼ばれています。

RPA は、役所や公的機関、金融業界など、事務処理や書類作成といった人間の手作業に頼る単純だけど手間のかかる業務が多い業種・職種で、作業の生産性を大幅に向上させることができます。つまり、「定型×単純×反復×大量」の業務に向いていると言えるでしょう。

事務処理の合理化をすすめコスト削減を図るために、海外でのシェアード・サービスやBPOBusiness Process Outsourcing)が使われてきましたが、現地での労働単価の上昇や、人材の流動性が高くノウハウが定着しないという問題を抱えています。また高齢化、少子化で労働者不足が避けられない我が国では、業務の生産性向上は喫緊の課題です。さらに、低金利で収益の確保が難しい銀行では、膨大な事務処理に関わる要員を削減する必要に迫られています。

このような、「定型×単純×反復×大量」の業務負担を短期間かつ低コストで劇的に削減できる解決策として、RPAは注目を集めています。

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