【図解】コレ1枚でわかるRPAの課題や制約とその対処法
RPAの導入は短期的には、業務効率を大幅に向上させる可能性がありますが、考慮すべきことも少なくありません。
- プログラミングは不要だが、プログラミング・スキルは必要
業務プロセスの整理と仕様化、設定ルールや命名ルールの標準化、処理手順の単純化やリファクタリング(分かりやすく整理する)など
- IT部門に作れても、業務部門には作れない(場合もある)
プログラミング・スキルがない、IT部門は仕事だが事業部門は本業ではない、自分の仕事がなくなることへの抵抗など
- 業務プロセスを知っている人がいなくなればブラックボックス化
属人化しているプロセスは目的や前後の段取りが不明の場合も多い、導入初期には劇的な効果はあっても効果の継続的拡大は難しい、属人化したプロセスがブラック・ボックスのまま固定化して業務改善の足かせになるなど
- RPAの得意・不得意に精通していなければ、効果は限定的
判断を必要とするプロセスが多い、画面の位置や桁がダイナミックに変わる、ルールが曖昧で画面変更が恣意的または頻繁に行われるなど。だからと言って簡単な業務に限定して適用しても投資対効果は不十分
また、上記以前の問題として、「この業務プロセスが、本当に必要なのか」を精査し、業務プロセスそのものを最適化しておくべきです。
以上のような課題や制約を理解し、次のような対処をおこなうと良いでしょう。
- ユーザー・IT部門・ベンダーを交えた推進体制を作り、実施目的を明確にして、効果を上げられるところから優先順位を決めて実施する。
- 最新の情報をアップデートし、最適な適用方法を常に見直し、業務プロセスの棚卸しと改善・廃棄を先行させ、まずは意味不明・無用と考えられる業務プロセスを徹底して廃棄する。
- 業務の改善で解決できるところは、それを優先し、自分たちではどうにもならないことや適用が効果的なところを見つけて適用する。
- 改善のサイクルを継続し、RPAだけに解決を頼らず、業務改善や改革、API連携やシステムの再構築なども選択肢に入れる。
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