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【図解】コレ1枚でわかるディープラーニングの2つの課題

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ディープラーニングの大きな課題は、「大量の学習データ」が必要なことと「なぜこの結果になったのかを説明できない」ことです。

精度を上げるためには、「大量の学習データ」が必要なわけですが、既に十分なデータがあるならいいのですが、学習に必要な不良品の画像1万枚を集めるのに1年かかるとすると、その間に検査対象となる製品や設備が変わるとすれば、使えなくなります。

この課題に対処するために、「品質の高い学習データを使う」、「データを水増しする」、「転移学習を行う」というやり方があります。

品質の高いデータとは、人間でも判断が難しいようなデータを使わないことです。人間でも間違うデータからモデルを作っても精度は上がりません。

データを水増しするとは、元の学習データに変換を加えてデータ量を増やすことです。例えば、学習に使う画像にノイズを加える、輝度を下げる、明るさを減らす、平滑化、変形するなどして学習データ増やすことです。

転移学習とは、すでに学習済の推論モデルに少ない学習データで追学習させて別の領域に適応させる手法です。例えば、タンパク質の分類方法を学習した推論モデルを用意し、敗血症患者の血液から取得したタンパク質の特徴データを追加して学習させて敗血症を判別するモデルを作るような場合です。

また、結果を説明ができないことも課題です。ディープラーニングでは、なぜその結果が得られたのかは、システムの設計者ですら説明ができません。例えば、本当は不良品なのに良品だと間違って判断して出荷してしまうと信用問題に発展しかねない場合は、結果の精度が高くても「間違った理由がわからない」では使えません。また、来月の売上が20%落ちると予測されても、その理由は分からないので、どのような対策を打てばいいのかを知ることはできません。

この課題は、ディープラーニングに限らず機械学習全般に共通します。確率に基づいて識別したり判断したりするので、どれだけ精度を上げても、絶対に間違えないシステムは作れません。精度が良くてもうまく説明できなければ使えない現場では、もっとシンプルな手法、例えば線形モデルやロジスティック回帰、決定木などの手法を使うなどして、対処するのもひとつの方法です。このような課題を理解した上で、使いこなしてゆくことが必要です。

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