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【図解】コレ1枚でわかる各時代のAIと呼ばれるもの

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時代によって、「AI」と呼ばれるものは違っていました。

1AIブーム/1960年代:推論と探査

ルールとゴールが決められているゲームの中で、なるべくゴールにたどりつけるように選択肢を選んでいくプログラムをAIと呼んでいました。

パズルや迷路を解く、数学の定理を証明する、チェスを指す など

ただし、ルールとゴールが厳密に決まっていることが前提となります。ゲームであればいいのですが、ルールが記述しきれず、ルールやゴールが曖昧である現実世界では役にたたないという問題「トイプロブレム/おもちゃの問題」が指摘されるようになり、このブームは衰退してしまいました。

2AIブーム/1980年代:ルールベースとエキスパートシステム

現実の問題を解くために専門家(エキスパート)の知識を登録し、現実の複雑な問題を解かせるシステムをAIと呼んでいました。

患者の症状から病名を特定する、起こっている現象から機械の故障を診断する、患者の症状から細菌感染の診断をする など

ただし、ルールを教えなければならず、互いに矛盾するルールが出てくると処理できません。また、教えていない例外的な事例が出てくると対処できないという課題を抱えていました。限られた領域、例えば、ある機械の故障診断や特定の分野の薬剤調合などであれば実用性もありましたが、汎用的な知的処理の仕組みとして使うことは難しく、このブームもまた衰退してしまいました。

3AIブーム/2000年代:ディープ・ラーニングを含む機械学習

人間がルールを与えなくても、データを分析することで、そこに含まれる特徴の組合せ(規則や関係など)を見つけ出し、それを使って分類や予測、判断のルールを獲得させるものをAIと呼んでいます。

画像を認識して分類する、自然な表現の文章に翻訳する、CTやレントゲン写真から癌の病巣を発見する など

ただし、画像処理、音声認識、証券取引といった用途ごとに特化したAIです。まだ、多くの課題があるとは言え、多くの企業が積極的な投資を行い、その実用性は日々高まりつつあり、広範な分野への適用がすすんでいます。いままさに、AIブームと言える様相を呈しています。

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