オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかる5G/第5世代移動通信システム:ローカル5G

»

スクリーンショット 2022-05-10 7.04.16.png

「ローカル5G」とは、「自己の建物内」又は「自己の土地の敷地内」に限定した「自営の5G通信」のことで、欧米では"Private 5G"と呼ばれています。

企業や自治体など、その場所を利用する権利を持つ者に事業免許が交付されます。一方で、全国規模の通信事業者は事業免許を取得することができません。

このような「ローカル5G」という免許制度が作られたのは、企業や地域の個別のニーズにきめ細かく対応できるようにするためであり、また多様な事業者に事業参入の機会を提供しようという総務省の思惑があったからです。

また、「ローカル5G」は、企業や自治体の依頼を受けた企業が事業免許を取得できるという制度になっています。これを利用すれば、事業免許はユーザー企業が取得し、システム構築をSI事業者に委託する、あるいは免許の取得と運用まで任せる、さらにはクラウド・サービスとして、一連の仕組みを提供するなど、新しいビジネス・チャンスが広がる可能性があります。

そんな「ローカル5G」事業者は、自治体や鉄道会社、CATV事業者などの地域に関わる企業、ITベンダーやSI事業者、装置ベンダーなどITビジネス事業者などが想定されています。

「ローカル5G」は5G同様に「超高速」、「多数同時接続」「低遅延・高信頼」の3点を特徴とした高品質の通信規格ですが、その用途については未知数です。なぜなら、現行の4G技術に基づくプライベートLTELong Term Evolution)やWi-Fi(無線LAN)でも対応可能なケースも少なくないからです。また、設備や運営に関わる費用も、実証が始まった段階で、まだ見通すことができず、ローカル5Gならではの用途は、これから見つけてゆくことになります。

それでも、工場の製造ラインや装置を柔軟に組み替えるためのワイヤレス接続や建設機械の遠隔制御、農地の監視や管理などの産業用途、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)を使った観光サービスなどの可能性が議論されています。また、高度なセキュリティ機能や可用性を活かしてミッションクリティカルな領域、例えば、警察、消防、医療機関などでの用途も模索されています。

将来的には広域なパブリック5Gと「ローカル5G」をシームレスにつなげることも検討されており、あらゆるモノがネットにつながる社会がさらに進化することになるでしょう。

1d1f2782bba7228de2b66934ad94d3ff16df6a92-thumb-300x222-46461.png

次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。

コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。

この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。

ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。

  • SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
  • ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
  • デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
  • IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
  • デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん

そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。

詳しくはこちらをご覧下さい。

  • 日程 :初回2022年5月18日(水)~最終回7月27日(水) 毎週18:30~20:30
  • 回数 :全10回+特別補講
  • 定員 :120名
  • 会場 :オンライン(ライブと録画)
  • 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
  • 全期間の参加費と資料・教材を含む

【募集開始】新入社員のための「1日研修/一万円」

社会人として必要なデジタル・リテラシーを学ぶ

ビジネスの現場では、当たり前に、デジタルやDXといった言葉が、飛び交っています。クラウドやAIなどは、ビジネスの前提として、使われるようになりました。アジャイル開発やDevOps、ゼロトラストや5Gといった言葉も、語られる機会が増えました。

そんな、当たり前を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くして、不安をいだいている新入社員も少なくないと聞いています。

そんな彼らに、いまのITやデジタルの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうというものです。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

デジタルが前提の社会に対応できる営業の役割や仕事の進め方を学ぶ

コロナ禍で、ビジネス環境が大きく変わってしまい、営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えることができる営業になることが、これまでにも増して求められています。

お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけではなく、お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業に求められる能力です。そんな営業の基本を学びます。

未来を担う若い人たちに道を示す

新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。

Comment(0)