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【図解】コレ1枚でわかるIoTが社会を変える2つのパラダイムシフト

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社会基盤のシフト:デジタル・ツイン

IoTがもたらす常識の転換(パラダイムシフト)のひとつは、現実世界とデジタル世界を一体化させた新たな社会基盤の実現です。

モノに組み込まれたセンサーによって収集された現実世界の「ものごと」や「できごと」のデジタル・データからデジタル・ツインが生みだせされます。これを使って機械学習やシミュレーションを行えば、現実社会を深く理解し、様々な洞察や最適解を導き出すことができます。このサイクル、すなわちサイバー・フィジカル・システム(CPS)が、現実世界を常に最適な状態に維持します。

「モノ」の価値のシフト:モノのサービス化

もうひとつのパラダイムシフトは、「モノ」の価値の本質をハードウェアからサービスへとシフトすることです。

かつて、モノの性能や機能、品質や操作性は、ハードウェアの「でき」や「つくり」といった物理的実態によって実現されていました。しかし、いま多くのモノにはコンピュータが組み込まれ、ソフトウェアによって、これらを実現しています。ハードウェアの価値がなくなったわけではありませんが、もはやハードウェアだけでは、モノの価値が実現できない時代になりました。

IoTは、この「ハードウェア+ソフトウェア」であるモノをネットにつなぎ、デジタル世界と一体化することで新たな価値を産み出します。

例えば、機械に組み込まれたセンサーからのデータを、クラウドで解析すれば、予防保守の必要性やタイミングを的確に判断し、故障前に点検や修理ができます。そうなれば、顧客満足度は向上し、保守・点検のタイミングや必要な機材や部品、エンジニアの稼働が最適化され、サービス・コストが削減できます。

稼働状況が確実に計測できるので、「モノ」を売らずに使用量に応じて課金するビジネスが実現します。

自動車であれば、ネットワークを介して自動車に組み込まれたソフトウェアを更新し、機能や性能、操作性を向上できます。さらに、安全な運転か乱暴な運転かをデータで捉え、料金を変動させる保険商品を登場させています。

このように、モノそのものではなく、「ハードウェア+ソフトウェア+サービス」

が、モノの価値として、受けとめられるようになります。

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次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。

コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。

この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。

ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。

  • SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
  • ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
  • デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
  • IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
  • デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん

そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。

詳しくはこちらをご覧下さい。

  • 日程 :初回2022年5月18日(水)~最終回7月27日(水) 毎週18:30~20:30
  • 回数 :全10回+特別補講
  • 定員 :120名
  • 会場 :オンライン(ライブと録画)
  • 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
  • 全期間の参加費と資料・教材を含む

【募集開始】新入社員のための「1日研修/一万円」

社会人として必要なデジタル・リテラシーを学ぶ

ビジネスの現場では、当たり前に、デジタルやDXといった言葉が、飛び交っています。クラウドやAIなどは、ビジネスの前提として、使われるようになりました。アジャイル開発やDevOps、ゼロトラストや5Gといった言葉も、語られる機会が増えました。

そんな、当たり前を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くして、不安をいだいている新入社員も少なくないと聞いています。

そんな彼らに、いまのITやデジタルの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうというものです。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

デジタルが前提の社会に対応できる営業の役割や仕事の進め方を学ぶ

コロナ禍で、ビジネス環境が大きく変わってしまい、営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えることができる営業になることが、これまでにも増して求められています。

お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけではなく、お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業に求められる能力です。そんな営業の基本を学びます。

未来を担う若い人たちに道を示す

新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。

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