オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかるIoT

»

スクリーンショット 2022-04-01 6.29.20.png

私たちの暮らす現実世界の「ものごと」や「できごと」は、モノに搭載されたセンサーで捉えられ、データとしてインターネットに送り出されています。見方を変えれば、アナログな現実世界のデジタル・コピーが作られて、インターネットを介して、その先のクラウドに送り出されているわけです。

さらにモノにはコンピューターが搭載され、自分自身や周辺の様子をセンサーで読みとり、自律的に動作します。そんな、IoTInternet of Things:モノのインターネット)が、当たり前の世の中になろうとしています。

スマートフォンや家電製品、自動車や設備、建物や公共施設など、センサーが組み込まれ、インターネットにつながるモノは、数百億個あるとされ、世界人口のおよそ80億人を遥かに凌ぐ膨大な数となっています。

当然、そこから送り出されるデータ量も膨大で、ビッグデータとなります。これを分析し、データに内在する関係性、規則性を見つけ出し、あるいは現実世界のコピーであるデジタル・ツインを使って、現実では時間やコスト、危険が伴うような実験(シミュレーション)を高速に、何度も行い、私たちの社会や生活を快適で安心なものにするための情報を生みだします。これを使って自動車や航空機を動かし、工場の機械を制御し、健康のためのアドバイスを提供するといった価値が提供されるのです。

こうして現実世界が変化すれば、それは再びセンサーで捉えられ、ネットへ送り出されてゆくサイクルが循環します。これをサイバー・フィジカル・システム(Cyber Physical System または CPS)と呼びます。

「デジタル・データで現実世界を捉え、現実世界を最適化する仕組み」

表現を変えれば、現実世界とデジタル世界が一体となり、高速に改善活動を繰り返す仕組みとも言えるでしょう。

インターネットにつながるモノの数が増えれば、デジタル・ツインは、ますます精緻になり、時間的にも空間的にも現実世界を捉える解像度が高まり、最適化の精度が向上すれば、よりきめ細かな最適化ができるようになります。

CO2増大や資源の枯渇など、地球環境は、いま未曽有の危機に直面しています。IoTは、この状況に対処する手段としても期待されています。それは、様々な活動における資源の消費をきめ細かく最適化し、徹底して無駄をなくすことやモノやそれを取り巻く周囲の状況を精緻に捉え、人間に適切な判断を仰ぐことで、社会全体の効率を高めることができるからです。

そんなIoTは、次のような3つの価値を生みだすことに貢献するでしょう。

モノ同士がつながり全体で協調・連携する:前を走っている自動車のスピードにピタリと合わせて後方の自動車が走り、信号機がつながって通行量にあわせて信号機を点灯させれば、渋滞は解消され、円滑でエネルギー消費の少ない輸送が実現します。

クラウドにつながりモノが賢くなる:電子レンジが、いま話題の料理のレシピをネットから入手し、時間や調理法を設定してくれます。自動車に希望の料理を伝えると、おすすめのレストランを紹介し、渋滞のないルートで自動走行してくれます。限られた体積しかないモノにデータや頭脳を持たせることには限界はありますが、モノにつながったインターネットの先には、ほぼ無尽蔵のデータ格納場所と膨大な処理能力を持った頭脳であるクラウドがあります。モノは、モノ単体ではなしえない強力な頭脳を持つことができます。

モノがリアルタイムでつながり"いま"の事実を伝えてくれる:ジェットエンジンの稼働状況がリアルタイムに分かれば、故障や不具合を即座に把握できパイロットに適切な指示を与えることができます。着陸先の空港で交換部品やエンジニアを待機させておけば、着陸後すぐに点検修理して次のフライトを欠航させずに済むでしょう。また、ジェットエンジンを製品として販売することから、使用時間や出力量に応じた従量課金サービスで収益をあげることができます。

さらに災害が起きたとき、いま自分が乗っている自動車を安全に避難させるために、GPSから得られた位置情報を使い、周囲の状況や道路の混雑を考慮した最適ルートに誘導してくれます。

このようにモノがインターネットにつながれば、その時々の最適なモノやヒトの動きを実現できます。

そんなIoTについて、連載で解説します。

【募集開始】新入社員のための「1日研修/一万円」

社会人として必要なデジタル・リテラシーを学ぶ

ビジネスの現場では、当たり前に、デジタルやDXといった言葉が、飛び交っています。クラウドやAIなどは、ビジネスの前提として、使われるようになりました。アジャイル開発やDevOps、ゼロトラストや5Gといった言葉も、語られる機会が増えました。

そんな、当たり前を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くして、不安をいだいている新入社員も少なくないと聞いています。

そんな彼らに、いまのITやデジタルの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうというものです。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

デジタルが前提の社会に対応できる営業の役割や仕事の進め方を学ぶ

コロナ禍で、ビジネス環境が大きく変わってしまい、営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えることができる営業になることが、これまでにも増して求められています。

お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけではなく、お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業に求められる能力です。そんな営業の基本を学びます。

未来を担う若い人たちに道を示す

新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。

1d1f2782bba7228de2b66934ad94d3ff16df6a92-thumb-300x222-46461.png

次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。

コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。

この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。

ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。

  • SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
  • ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
  • デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
  • IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
  • デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん

そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。

詳しくはこちらをご覧下さい。

  • 日程 :初回2022年5月18日(水)~最終回7月27日(水) 毎週18:30~20:30
  • 回数 :全10回+特別補講
  • 定員 :120名
  • 会場 :オンライン(ライブと録画)
  • 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
  • 全期間の参加費と資料・教材を含む
Comment(0)