【図解】コレ1枚でわかるモノのサービス化のメカニズム
モノのサービス化の本質は、「モノを使用する現場」と「モノづくりの現場」を直結・連係させることにあります。
現場の変化やニーズをいち早くものづくりの現場に反映し、現場に成果をフィードバックする仕組みともいえます。そのためには人間の意志や操作にかかわらずセンサーによって現場のデータをリアルタイムに取得し、分析・活用する仕組みであるIoTは不可欠です。
また、「モノのサービス化」は「モノのソフトウェア化」を前提とします。ハードウェア部分をできるだけシンプルに作ることで、コストを安くできます。さらにトラブルは減少し、メンテナンスの手間やコストも減らせます。その代わり機能や性能は、ソフトウェアによって実現しようというわけです。
モノがソフトウェアによって機能や性能を実現できる割合が大きくなれば、ものづくりの現場はネットワークを介してアップデートすることで、即座にものを使う現場に介入できます。つまり、IoTで現場での不具合を直ちに捉え、ソフトウェアを変更することで即座に修理できるようになります。また、使われ方のデータを解析して現場のニーズを捉え、ソフトウェアを変更することで、お客様が買った後でも、使用の現場で使い勝手や機能、性能を改善できます。
これがモノのサービス化の本質です。つまり、ハードウェア×ソフトウェア×サービスが、一体となってモノの価値を生みだします。これを収益面で支えるためには「モノ=ハードウェア×ソフトウェア」を一括で売却してしまっては、それに続くサービスの価値を提供し続けるための収益が確保しづらくなります。そこで、「モノ=ハードウェア×ソフトウェア×サービス」を一体として捉え、その対価を継続的に受け取れるよう「サブスクリプション(月額定額)」や「従量課金(使用量に応じた課金)」という収益モデルが必要となります。
見方を変えればマーケティングとものづくりの一体化であり、サポート・サービスとものづくりの一体化でもあります。このような仕組みにより、お客様のビジネス成果に直接かつ継続的に貢献できます。
モノのサービス化は、モノをサービスのようにレンタルで使用しサブスクリプションや従量課金で収益をあげるビジネス・モデルと捉えるのは一面的です。ここに説明した本質があってこそ、その真価を発揮できるのです。
次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。
コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。
この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。
ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
- IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
- デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん
そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
- 日程 :初回2022年5月18日(水)~最終回7月27日(水) 毎週18:30~20:30
- 回数 :全10回+特別補講
- 定員 :120名
- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
- 全期間の参加費と資料・教材を含む