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【図解】コレ1枚でわかるクラウドならではの費用対効果の考え方

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システム機器の性能は年々向上します。しかし、従来の「所有」を前提としたシステムは、資産として償却しなければならず、その間は新しいものに置き換えられないために償却期間中は性能や機能の向上の恩恵をうけられません。

これはソフトウェアも同じで、ライセンス資産として保有してしまえば、より機能の優れたものが登場しても簡単には置き換えることができません。また、古い製品では、バージョンアップの制約や新たな脅威に対するセキュリティ対策、サポートにも問題をきたす場合があります。

一方、クラウドは、事業者が提供するサービスに合わせ無駄な機能や部材を極力そぎ落とした特注仕様の機器を大量に発注し、低価格で購入しています。さらに徹底した自動化により人件費を減らしています。また継続的に最新機器を導入し、順次古いものと入れ替えコストパフォーマンスの継続的改善を行っています。これと並行して、最新のテクノロジーを次々に投入し、サービスの充実を図るとともに、新しいコンピューティングあり方を提案し続けています。

例えば、世界最大のクラウド事業者であるAWSAmazon Web Services)は、2006年のサービス開始以降、値下げを繰り返し、サービス・メニューの充実も図ってきました。これは、「所有」では、あり得ない頻度とスピードです。見方を変えれば、使える予算が同じであれば数年後には何倍もの性能と最新の機能を利用できるのです。また、最先端のテクノロジーを容易に使えるようにもしてくれます。業務を高度化するためのAI機能やリモートワークに対応したセキュリティ機能など、時代のニーズを先取りしたサービスを使えるようになります。

もちろん、すでに所有しているシステムをクラウドに置き換えるにはコストがかかります。また、それまでの使い方をそのままクラウドに移行しても、クラウド固有の優れた機能や様々なメリットが享受できないばかりか、パフォーマンスの劣化、利用料金の高止まり、セキュリティ要件の不適合、運用管理方法の変更や新たな運用負担など、デメリットが大きくなる可能性があります。

このようなことにならないためには、クラウドの特性や機能、サービスを正しく理解し、クラウドのメリットを最大限に引き出せるようなシステム構成や使い方へ移行することが大切です。一方で、一旦うまく移行できれば、費用対効果の改善を長期的かつ継続的に享受できるのです。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【2月度のコンテンツを更新しました】
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・総集編を「ITベンダー企業向け」と「ユーザー企業向け」に再編しました
・インフラ編の「セキュリティ」を刷新しました
・DXについての解説を充実させました
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DX編
【改訂】デジタルな業務基盤と働き方 p.11
【新規】ITの変化とビジネス対応 p.179
ITインフラとプラットフォーム
【新規】セキュリティの区分と脅威 p.103
【新規】情報セキュリティの3要素と7要素 p.104
【新規】セキュリティとセーフティ p105
【改訂】リスクマネージメントの考え方 p.108
【新規】サイバーハイジーン p.109
【新規】動的ポリシー p.122
【改訂】セキュリティの考え方が変わる p.124
総集編(再編集)
【改訂】総集編/ITベンダー企業向け
【改訂】総集編/ユーザー企業向け
【改訂】DXの本質
下記につきましては、変更はありません。
 ERP
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 開発と運用
 IoT
 ビジネス戦略・その他
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