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【図解】コレ1枚でわかるコンテナのモビリティ

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昨日のプログで述べたように「コンテナであれば、どのサーバーでもそのまま動くことが保証される」わけですが、これを次のように読み替えることもできます。

「ハードウェアやOSに依存することなくプログラムを配置・移動できる」

この特性を活かせば、プログラムが必要とする処理能力や稼働させるサーバーを、容易に増減、分散させることができます。

例えば、オンプレミス(自分たちの所有している施設内に設置してある)のサーバーで稼働しているプログラムを使うユーザーが増え、処理能力が足りなくなった場合を考えてみましょう。そのプログラムが、コンテナに格納されていれば、処理能力の大きなクラウドに処理を移す、あるいは、コンテナの実行数を増やすことで、処理能力の増強が、直ぐにできます。それは、プログラムとハードウェアやOSとの整合性を確認する必要がないからです。

また、自動車や家電製品などのデバイスに搭載しているプロセッサーの処理性能が向上し、従来までは、オンプレミス・サーバーやエッジ・サーバーの大きな処理能力に頼っていた処理を、プログラムを変更することなくデバイス側に移して、サーバーの負荷を減らし応答の遅延を減らすことができます。

また、オンプレミス・サーバーを使って、ソフトウェアを開発・テストしコンテナに格納し、そのまま、クラウド上の本番環境に移して稼働させることも簡単です。開発者は、インフラやプラットフォームの準備やテストしなくても、そのまま実行させることができるからです。また、使う能力の増減は稼働させるコンテナの数の増減で対応し、利用者の地域が国を超えて拡大すれば、それぞれの国のデータセンターに設置してあるサーバーにコンテナをコピーして処理を分散させれば、応答時間の遅延を減らすことができます。

このように、コンテナを使うことで、プログラムは実行場所を選ばず、最適な場所で実行できます。しかも、コンテナの数を増減で処理能力を簡単に増減できます。

ユーザー・ニーズがめまぐるしく変わり、需要の変動を予測できないビジネス環境に対処するためには、変化に俊敏対応できる能力です。コンテナを使えば、プログラムの構築や稼働、その運用管理を柔軟、迅速にできるようになり、変化に俊敏に対応できるようになるのです。

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【2月度のコンテンツを更新しました】
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・総集編を「ITベンダー企業向け」と「ユーザー企業向け」に再編しました
・インフラ編の「セキュリティ」を刷新しました
・DXについての解説を充実させました
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DX編
【改訂】デジタルな業務基盤と働き方 p.11
【新規】ITの変化とビジネス対応 p.179
ITインフラとプラットフォーム
【新規】セキュリティの区分と脅威 p.103
【新規】情報セキュリティの3要素と7要素 p.104
【新規】セキュリティとセーフティ p105
【改訂】リスクマネージメントの考え方 p.108
【新規】サイバーハイジーン p.109
【新規】動的ポリシー p.122
【改訂】セキュリティの考え方が変わる p.124
総集編(再編集)
【改訂】総集編/ITベンダー企業向け
【改訂】総集編/ユーザー企業向け
【改訂】DXの本質
下記につきましては、変更はありません。
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