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【図解】コレ1枚でわかるサーバー仮想化のメリット

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物理マシンの集約

仮想化されていない機械は、使用率にもばらつきがあるのが一般的です。そんなサーバーを束ねて集約して、その能力を平準化して無駄なく使えば使用率は高まり、機械の台数を減らせます。さらに使用率が高い旧式機械を、その機械の何台分もの能力を持つ新しい機械に置き換えて集約すれば台数を減らすことができます。機械の台数が減れば、購入費用を抑制でき、電気代やCO2、データセンターの使用料を削減できます。

ソフトウェア定義

設置や配線とった物理的作業をせずにサーバー機能や性能の調達、構成の変更をWeb画面のメニューやコマンドからできます。もちろん使用しようとしている能力の合計が、物理マシンの能力の上限を超えないことが前提ですが、その範囲内であれば、仮想サーバーの調達や複製、構成変更は、設定だけでできます。これにより、仮想サーバーの調達や構成変更が柔軟、迅速に、しかも稼働中にできるようになり、運用管理業務の作業効率を高めることができます。

ライブマイグレーション

仮想サーバーの実体は「設定ファイル」に書き込まれた情報です。ここにはCPU能力、メモリ容量、ネットワーク・アドレスなどの情報が書き込まれ、これをハイパーバイザに読み込ませると、物理マシンから必要な機能や性能を取り出し、仮想サーバーを生成してくれます。

この設定ファイルを2台の物理マシンで共有し、お互いの稼働状況を監視させておけば、一方が障害で停止したら、動いている物理マシンが一方の設定ファイルを読み、その仮想サーバーを立ち上げてくれます。これにより利用者は障害の影響を受けることなく仮想サーバーを利用し続けることができます。

また、ある物理マシンの負荷が高まってくると、それを検知して、余裕のある物理マシンにそこで動いている仮想マシンの一部を稼働させたまま移動させることで、負荷の平準化が図れます。さらに物理マシンを停止して機器の修理や点検などの作業が必要な場合、仮想マシンを稼働させたまま他の物理マシンに移動させ、作業が終わったらまたもとの物理マシンに戻すこともできるようになり、システム停止の影響を受けずに使い続けることができます。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【2月度のコンテンツを更新しました】
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・総集編を「ITベンダー企業向け」と「ユーザー企業向け」に再編しました
・インフラ編の「セキュリティ」を刷新しました
・DXについての解説を充実させました
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DX編
【改訂】デジタルな業務基盤と働き方 p.11
【新規】ITの変化とビジネス対応 p.179
ITインフラとプラットフォーム
【新規】セキュリティの区分と脅威 p.103
【新規】情報セキュリティの3要素と7要素 p.104
【新規】セキュリティとセーフティ p105
【改訂】リスクマネージメントの考え方 p.108
【新規】サイバーハイジーン p.109
【新規】動的ポリシー p.122
【改訂】セキュリティの考え方が変わる p.124
総集編(再編集)
【改訂】総集編/ITベンダー企業向け
【改訂】総集編/ユーザー企業向け
【改訂】DXの本質
下記につきましては、変更はありません。
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