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【図解】コレ1枚でわかるセキュリティとセーフティ

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セキュリティとセーフティは、日本語に訳せば共に「安全」となりますが、両者は、異なる意味であることを理解しおく必要があります。

「セキュリティ(security)」は、「攻撃から守ることによって得られる安全」です。ここでの「攻撃」は、Webの改ざんやシステムへの不正侵入などのような悪意ある行為です。「セキュリティ対策」とは、この攻撃に対処することです。

英語でnational securityという言葉がありますが、日本語では、「国家安全保障」と訳し、「敵国やテロリストなどの外部勢力からの攻撃に対して国を守ること」となるここからもわかるとおり、「セキュリティ」は、外部にあるリスクから守ることによって得られる安全と言えるでしょう。

一方、「セーフティ(safety)」は、「受け入れ不可能なリスクが存在しない状態」又は「人命への危害や機材の損害のリスクが許容可能な水準以下に抑えられている状態」です。つまり、安全を脅かすリスクを可能な限り排除することです。

例えば、個人情報の漏洩が後を絶ちませんが、個人情報を長期間保持しなければ、漏洩する可能性は極めて低くなります。このように、本質的にリスクをなくすことを「本質安全」と言います。しかし、どうしても一定期間保持しなければならない場合は、暗号化やアクセス制限をかけることで、漏洩のリスクを減らします。このような機能によりリスクを低減させることを「機能安全」と言います。これでも完全には、漏洩はなくせませんから、個人情報を取り扱う人への注意喚起や手順の厳格化、教育の徹底などにより、「リスクを許容可能な水準に抑える」ことが、「セーフティ」における対策となります。

両者は異なる視点から「安全」を捉えていますが、モノとITの融合が進む時代には、両者を分離して考えることできなくなっています。例えば、自動車に搭載されているネットワークに外部から不正侵入し、自動車の制御を乗っ取られてしまえば人命を危険にさらすことになります。不正侵入は「セキュリティ」による対策が必要ですが、不正侵入できない設計や構造にしておくことも大切であり、こちらは「セーフティー」による対策となります。両者の違いを正しく意識した対策が必要となります。

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次期・ITソリューション塾・第39期(2022年2月9日 開講)の募集を始めました。

コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。

この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。

ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。

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ITソリューション塾について
・教材を最新版(第38期)に改訂しました
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【新規】デジタルな業務基盤と働き方 p.11
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【新規】人間とデジタル p.48
【新規】DXとは何か p.52
【新規】タレントマネージメント企業/事業 p.189
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ビジネス戦略・その他
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