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【図解】コレ1枚でわかるサイバー・ハイジーン

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サイバー攻撃(脅威)の多くは、OSやアプリケーションなど、PCやスマホに入っているソフトウェアの脆弱性を狙ったものです。このような攻撃を防ぐには、修正プログラム(パッチともいう)の適用やバージョンアップを迅速かつ継続的に実施し、脆弱性をなくし続け、最新の状態を保つことが有効です。

このような対策は、新型コロナウイル対策として行われている手洗いや消毒、マスク着用のように、「衛生状態を保つ」ことと似ていることから、「サイバー・ハイジーン(hygiene/衛生状態を保つ、清潔にする)」と呼ばれています。

特に昨今ではゼロデイ攻撃(Nデイ攻撃とも言う)といわれる「脆弱性が周知される前、あるいは、周知されて対策が行われるまでの短期間に行われる攻撃」が増加傾向にあり、脆弱性を放置することのリスクは高まっています。そのため、常にPCやスマホなどのデバイス(エンドポイントとも呼びます)を最新の状態にしておくことが、重要と言えるでしょう。

サイバー・ハイジーンを実現するには、エンドポイントの状態を常に把握できるようにしておき、修正のためのパッチの適用やソフトウェアのバージョン・アップを継続的に行って、最新の状態を維持しなくてはなりません。

そのためのツールとして、MDM(Mobile Device Management)EDR(Endpoint Detection and Response)があります。このようなツールを使えば、紛失時のデータ消去やロックをリモートで行える、各デバイスのOSバージョンやアプリケーションなどの把握も可能となり、セキュリティに問題がある古いOSや不正アプリケーションの使用を検出しやすくなります。さらにMAMMobile Application Management)を使えば、スマホで使えるアプリケーションを管理者が制限でき、不正アプリケーションの利用に伴う情報漏えいを避けることができます。最近では、これらの機能をまとめたUEMUnified Endpoint Management/統合エンドポイント管理)という製品も登場しています。

ただ、このようなツールに頼る前に、利用者が、常にOSやアプリケションを最新の状態に保つことを心がけるべきでしょう。最新版は、これまでのセキュリティに関わるノウハウや対策を反映して改善されています。ツールを使って万全を期すことは大切ですが、まずはこの基本を徹底することが大切です。

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次期・ITソリューション塾・第39期(2022年2月9日 開講)の募集を始めました。

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【1月度のコンテンツを更新しました】
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DXの本質 というタイトルを公開しました
トレンドと歴史(全38ページ)の内容を改訂し復活させました
ITソリューション塾について
・教材を最新版(第38期)に改訂しました
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【新規】デジタル化とDXの違い p.29
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【新規】タレントマネージメント企業/事業 p.189
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【新規】SI事業者/ITベンダーのDX戦略 p.193
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【新規】ITベンダーのためのDXビジネス実践力チェック・リスト p.195
【改訂】DXを実装する3つのステップ p.216
【新規】DXの正しい進め方 p.217
【新規】UX価値を起点とする課題解決を目指す p.218
【新規】最近お気に入りのDXジョーク 1 p.221
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