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【図解】コレ1枚でわかる仮想化の意味

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日本語の「仮想」という言葉を聞くと、「虚像の」、「実態のない」という意味を思い浮かべてしいます。ところが、この言葉の元となった英語の「Virtual」は、そのような意味ではありません。「本物ではないが、本物と同じ」という意味です。辞書を引くと英語の文例には、次のような記述があります。

It was a virtual promise.

  (約束ではないが)実際には約束も同然だった。

He was the virtual leader of the movement.

 彼はその運動の事実上の指導者だった。

He was formally a general, but he was a virtual king of this country

 彼は公式には「将軍」ではあったが、彼はこの国の実質的国王だった。

このことから、私たちがITの用語として使っている「仮想化=Virtualization」は、次のように解釈するのが、自然かも知れません。

「物理的実態とは異なるが本物と同じ機能を実現する仕組み」

仮想化は決して、「虚像で実態のないシステムを作り出す仕組み」ではありません。サーバーやストレージ、ネットワークの物理的な構成や機能、性能とは異なる形態をしているが、実質的には、本物と同様の役割を果たす仕組みを実現する技術と考えるのが現実に即しています。

ちなみに、「VRVirtual Reality)=仮想現実」という言葉があります。これは、本物の現実は、室内かもしれませんが、ゴーグルをかけると、海中や宇宙空間にあたかも身を置いているような「本物ではないが、本物と同じような=仮想の(Virtual)」現実(Reality)を体験できることから、この名称になりました。

私たちは、目に見える物理的な実態がなければ、その存在を認めにくいものですが、物理的実態がどうあれ、必要な機器構成や機能、性能と同等に、実質的に使えるのならば、それで十分であることも少なくありません。

「仮想化」とは、物理的なシステム資源とは異なりますが、「実質的」には、物理的なシステム資源の「本物」と同じ扱いができる「本物と同じもの」を実現し、ユーザーに提供する仕組みであると言うことができます。

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