あなたの正解は?ITソリューション塾・第38期の事前課題
本日より始まるITソリューション塾・第38期の事前課題を共有させて頂きます。
こんな事前課題を開催期間中の毎週、計10回にわたり差し上げており、その課題をやってくることを前提に、講義を進めます。
事前課題をやることの意義については、実施要領に書かれているとおりですが、「自分の知識のレベルを客観的に知る」ことでする。
昨日のブログにも書きましたが、ものごとの本質を知れば、いま何が起こっていて、これから何が起こるかが分かります。目の前に起こった出来事に右往左往するのではなく、高みに立って全体を見渡すことで、適切な判断を下すことができます。
「本質を理解している」かどうかは、それを文章で説明できるかどうかによって知ることができます。それが、「自分の知識のレベルを客観的に知る」と言う意味です。
そんな自分の知識のレベルを把握した上で、講義に臨めば、自分は何を知るべきかを意識して講義に臨めますから、自ずと前のめりに講義に向き合うことができるはずです。それこそが、事前課題の役割です。
初回のテーマは、「デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略」です。さて、皆さんは以下の設問に、どのような「自分の正解」を書きますか?
実施要領
テクノロジーの潮流が、大きく流れを変えはじめています。その流れを俯瞰し、ITビジネスの未来や自分たちの仕事がどうなるかを考える機会を提供するのが、この塾の目的です。
毎回の講義に先立ち、いまの自分の知識や理解のレベルを確認していだくために事前課題をお届け致します。「理解できない」、「分からない」は、仕方のないことです。それを確認することも本課題の目的です。だからといって、「分からない」で済ますのではなく、調べ、そして、必ず答えを書いて下さい。そして、それが、正しいかどうかを講義で確かめて下さい。
絶対の正解はありません。検索してもそのものズバリの正解は見つからないでしょう。だから自分の言葉で答えを作って下さい。但し、単語の羅列や箇条書きではなく、必ず文章にして下さい。
単語の羅列や箇条書きは簡便ですが、重大な弱点があります。それは、言葉の要素や概念のあいだに「論理」をつくれないことです。
羅列や箇条書きで、関係や構造を考えないまま書き出しただけでは、安易な達成感を味わってしまい、分かった気になってしまいます。当然そんな中途半場な知識では、人に何かを説明するにも筋の通った説明ができません。それが習慣化すると致命的です。
羅列や箇条書きではなく文章にすると、自分の理解の度合い、つまり論理を伴う理解の程度が「見える化」されます。例えば、論理がないと、唐突な展開や文意が通りませんし、単調でつまらないものになってしまいます。文章にして「見える化」することで、はじめてそのことが分かります。だから羅列や箇条書きではなく文章にしてくだい。きっと新しい気付きがあるはずです。
それでは、次の質問に回答して下さい。
設問
- デジタル・トランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を駆使して、リモートワークを実現することやハンコをなくすことではなく、業務を効率化することでもありません。新しいデジタル技術を駆使して、新規事業を立ち上げることでもありません。では、何をすることが、DXなのでしょうか。文章で説明してください。
- 「共創」あるいは「協創」という言葉を目にする機会が増えました。この言葉は、2004年、米ミシガン大学ビジネススクール教授、K.プラハラードとベンカト・ラマスワミが、共著『The Future of Competition: Co-Creating Unique Value With Customers(邦訳:価値共創の未来へ-顧客と企業のCo-Creation)』で提起した概念と言われています。「企業が、様々なステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造する」という概念「Co-Creation」の日本語訳です。これらは具体的には何をすることかを説明してください。
- デジタルを前提とした変革がもはや待ったなしの状況にあって、このままではまずいとの危機感が、ユーザー企業の内製化に拍車を掛けています。なぜそれが内製化なのでしょうか。これまでと同様に、SI事業者やITベンダーに任せることができない理由は何でしょうか。その背景と理由を説明して下さい。
以上