リニアが飛びはじめれば、世の中はもっと変わりますよ
江戸時代ならともかく、いまの時代に東京から大阪へ行くのに、歩いて行く人はいません。なぜなら、もっと良い方法があるからです。
ところが、なぜかITに関わる仕事をしている人の中には、歩いて大阪へ行きたがる人がまだまだ沢山いることに驚かされます。もちろん、彼らは、新幹線も知っているし、飛行機も知っています。でも、まだそんな乗り物は時期尚早だと、いうわけです。しかし、乗ったことがありません。だから人づてに聞いた断片的知識から、そのデメリットを見つけ出し、やはり歩いて行くほうがいいのだと、自分やまわりを納得させようとしているわけです。
歩いて行く方が、手堅く確実であるというのは、長い経験の中で積み上げられた実感なのです。一方で、新幹線や飛行機については、知識が断片的であって、本当のところ、よく分かりません。それら全体がつながっていないし、全体の仕組みも分かっていないのです。しかし、「よく分からない」というのは、沽券に関わりますから、そうともいえず、結局は、新幹線や飛行機の欠点や課題を見つけて、だから歩いて行く方がいいのだというわけです。
だからといって、新幹線や飛行機を、徹底して攻撃することはしません。そんなことをしたら、お前は何も知らないと、冷笑を浴びるからです。そこで、素晴らしいやり方だと思うが、まだ少し早いだけで、やがてはそんな時代も来るが、いまはまだ手を付けないのが賢明であると、知的冷静を装うわけです。
「もうすぐリニアも開業しますよね。便利な時代になりますね。」
「そうですね。リニアが飛びはじめれば、世の中はもっと変わりますよ。」
知ったふりして、シラッと笑顔で答えるわけですが、そのトンチンカンに自分は気がついてないわけです。
「サーバーレスやコンテナで、大概のことができるようになりましたね。便利な時代になりましたね。」
「そうですね。サーバーレスやコンテナが、もっと安く買えるようになったら、世の中はもっと変わりますよ。」
最近、ある方から、こんな相談をうけました。
「うちもDXを採用しようと思っています。まずは、どういう技術を身につけさせるべきでしょうか。」
この方のご存知のDXは、きっと、AIだとか、クラウドを使いこなす技術のことなのでしょう。
いまの時代の全体を見渡す地図があれば、少なくとも、こんなトンチンカンな発言にはならないでしょう。
1つの街の1/250の詳細地図をいろいろと断片的には持ってはいても、全体が分かる1/25,000の大きな地図がなければ、それらをつなぎ合わせ、旅行の計画を立てることはできません。だから詳細地図だけではなく、大きな地図も必要なのです。
しかし、日常の業務で詳細地図を描くことに忙しくしていると、なかなか大きな地図を見渡したり、自ら描いたりする余裕もありません。どうでしょう、ちょっと、無理して、そのための時間を作ってみませんか。
【募集開始】第37期 ITソリューション塾 5月19日・開講
5月から始まる第37期では、DXの実践にフォーカスし、さらに内容をブラッシュアップします。実践の当事者たちを講師に招き、そのノウハウを教えて頂こうと思います。
そんな特別講師は、次の皆さんです。
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戸田孝一郎氏/お客様のDXの実践の支援やSI事業者のDX実践
吉田雄哉氏/日本マイクロソフトで、お客様のDXの実践を支援す
河野省二氏/日本マイクロソフトで、セキュリティの次世代化をリ
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DXの実践に取り組む事業会社の皆さん、ITベンダーやSI事業者で、お客様のDXの実践に貢献しようとしている皆さんに、教養を越えた実践を学ぶ機会にして頂ければと準備しています。
デジタルを使う時代から、デジタルを前提とする時代へと大きく変わりつつあるいま、デジタルの常識をアップデートする機会として、是非ともご参加下さい。
詳しくはこちらをご覧下さい。
- 日程 :初回2021年5月19日(水)~最終回7月28日(水) 毎週18:30~20:30
- 回数 :全10回+特別補講
- 定員 :120名
- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
*オンラインによるライブ配信、および録画で受講頂けます。
詳細 ITソリューション塾 第37期 スケジュールは、こちらよりご確認いただけます。
詳しくは、上記バナーをクリックしてください。
今年は、例年開催していました「最新ITトレンド・1日研修」に加え、「ソリューション営業の基本と実践・1日研修」を追加しました。
また、新入社員以外の方についても、参加費用を大幅に引き下げ(41,800円->20,000円・共に税込み)、参加しやすくしました。
どうぞ、ご検討ください。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー
【4月度のコンテンツを更新しました】
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・「AIとロボット」を「AIとデータ」に変更し、データについてのプレゼンテーションを充実させました。
・戦略編をDXとそれ以外の内容に分割しました。
・開発と運用に、新しいコンテンツを追加しました
・テクノロジー・トピックスのRPA/ローコード開発、量子コンピュータ、ブロックチェーンを刷新しました。
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研修パッケージ
・総集編 2021年4月版・最新の資料を反映
・DX基礎編 改訂
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ビジネス戦略編・DX
- 【新規】データとUXとサービス p.17
- 【新規】デジタル×データ×AI が支える存続と成長のプロセス p.68
- 【新規】DXとは圧倒的なスピードを手に入れること p.72
- 【新規】IT企業とデジタル企業 p.155
サービス&アプリケーション・先進技術編/AIとデータ
- 【新規】データの価値 p.129
- 【新規】情報とビジネスインテリジェンス・プロセス p.130
- 【新規】アナリティクス・プロセス p.131
- 【新規】データ尺度の統計学的分類 p.135
- 【新規】機械学習とデータサイエンス p.136
- 【新規】アナリティクスとビジネス・インテリジェンス p.137
- 【新規】ビジネス・インテリジェンスの適用とツール p.138
- 【新規】アナリティクスのプロセス p.139
- 【新規】ETL p.140
- 【新規】データウェアハウス DWH Data Warehouse p.141
- 【新規】データウェアハウス(DWH)とデータマート(DM) p.142
*「AIとロボット」から「AIとデータ」に変更しました。
開発と運用編
- 【新規】クラウドの普及による責任区分の変化 p.25
- 【新規】開発と運用 現状 p.26
- 【新規】開発と運用 これから p.27
- 【新規】DevOpsの全体像 p.28
- 【新規】気付きからプロダクトに至る全体プロセス p.29
- 【新規】アジャイル開発のプロセス p.37
- 【新規】アジャイル開発の進め方 p.39
*ローコード開発については、RPAの資料と合わせてひとつにまとめました。
テクノロジー・トピックス編
- 【改訂】ブロックチェーン、量子コンピュータの資料を刷新しました。
- 【改訂】RPAとローコード開発を組合せた新たな資料を作りました。
下記につきましては、変更はありません。
- ITインフラとプラットフォーム編
- クラウド・コンピューティング編
- ITの歴史と最新のトレンド編
- サービス&アプリケーション・基本編
- サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT