DXとは圧倒的なビジネス・スピードを手に入れるための取り組み
「DXとは何か」についての解釈は様々ですが、おおよそ次の3つに集約されるような気がします。
「デジタル技術を駆使した効率化や利便性の向上」、あるいは、「新しいデジタル技術を使った新規事業の開発」に、意味がないと言いたいわけではありません。ただ、DXと同義ではないということです。
両者は共に企業の存続と成長には、不可欠です。しかし、ビジネス環境がめまぐるしく変わる社会にあっては、これを継続的かつ高速に繰り返して行かなくてはなりません。時間をかけて達成し、それで満足している余裕などないのです。
つまり、この2つの取り組みを、継続的に繰り返し行うことを当たり前とする企業の文化や風土を醸成することなくして、これからの時代を生き抜くことができないのです。
そのためには、デジタルがもたらす人々の価値観や行動様式の変化に、自らもデジタルを駆使して対応するしかありません。これを高速に、繰り返し継続的に行える企業の文化や風土をつくれば、「効率化や利便性の向上」、あるいは、「新規事業の開発」も同様に、高速に、繰り返し継続的に行えるようになるわけです。そんな企業活動の土台を作ることが、DXであると言えるでしょう。
少し視点を変えれば、DXとは、「圧倒的なビジネス・スピードを手に入れる」ことだとも言えます。
業界に突如として現れる破壊者たち、予測不可能な市場環境、めまぐるしく変わる顧客ニーズなど、ビジネス環境は、これまでになく不確実性が高まっています。そんな時代に、「長期計画的にPDCAサイクルを回す」といった従来のやり方では、成長はおろか、生き残ることさえできなくなりました。ビジネス・チャンスは長居することはなく、激しく変化する時代にあってチャンスを掴むにはタイミングを逃さないスピードが必要です。スピードが企業の価値を左右します。競合もまた入れ代わり立ち代わりやって来ます。決断と行動が遅れると致命的な結果を招きかねません。
そんな時代ですから、変化に即応するための「圧倒的なビジネス・スピード」が、事業を存続させる前提条件になるわけです。そうすれば、自ずと、「効率化や利便性の向上」、あるいは、「新規事業の開発」も継続的かつ高速に行えるようになるわけです。
そのためには、デジタルが前提であることは、言うまでもありませんが、デジタル技術を使えば、いいというものではありません。意志決定の仕方や雇用制度、組織・体制や業績評価基準など、デジタルを前提に業務の仕組みを、合わせて最適化しなければ、ならないのです。
DXが、企業の文化や風土の変革と言われるのは、そのような意味があるからです。
企業のゴーイングコンサーンは、「圧倒的なビジネス・スピード」を持つことだとも言えるでしょう。DXとは、そのために不可避であるとも言えるのです。
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ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー
【4月度のコンテンツを更新しました】
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・戦略編をDXとそれ以外の内容に分割しました。
・開発と運用に、新しいコンテンツを追加しました
・テクノロジー・トピックスのRPA/ローコード開発、量子コンピュータ、ブロックチェーンを刷新しました。
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研修パッケージ
・総集編 2021年4月版・最新の資料を反映
・DX基礎編 改訂
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ビジネス戦略編・DX
- 【新規】データとUXとサービス p.17
- 【新規】デジタル×データ×AI が支える存続と成長のプロセス p.68
- 【新規】DXとは圧倒的なスピードを手に入れること p.72
- 【新規】IT企業とデジタル企業 p.155
サービス&アプリケーション・先進技術編/AIとデータ
- 【新規】データの価値 p.129
- 【新規】情報とビジネスインテリジェンス・プロセス p.130
- 【新規】アナリティクス・プロセス p.131
- 【新規】データ尺度の統計学的分類 p.135
- 【新規】機械学習とデータサイエンス p.136
- 【新規】アナリティクスとビジネス・インテリジェンス p.137
- 【新規】ビジネス・インテリジェンスの適用とツール p.138
- 【新規】アナリティクスのプロセス p.139
- 【新規】ETL p.140
- 【新規】データウェアハウス DWH Data Warehouse p.141
- 【新規】データウェアハウス(DWH)とデータマート(DM) p.142
*「AIとロボット」から「AIとデータ」に変更しました。
開発と運用編
- 【新規】クラウドの普及による責任区分の変化 p.25
- 【新規】開発と運用 現状 p.26
- 【新規】開発と運用 これから p.27
- 【新規】DevOpsの全体像 p.28
- 【新規】気付きからプロダクトに至る全体プロセス p.29
- 【新規】アジャイル開発のプロセス p.37
- 【新規】アジャイル開発の進め方 p.39
*ローコード開発については、RPAの資料と合わせてひとつにまとめました。
テクノロジー・トピックス編
- 【改訂】ブロックチェーン、量子コンピュータの資料を刷新しました。
- 【改訂】RPAとローコード開発を組合せた新たな資料を作りました。
下記につきましては、変更はありません。
- ITインフラとプラットフォーム編
- クラウド・コンピューティング編
- ITの歴史と最新のトレンド編
- サービス&アプリケーション・基本編
- サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT