どうすれば会社を変えられるか 1/2
「うちの社風というか、変えようとしない上層部の人たちが多く、その人たちを説得するにはどうすればいいのでしょうか?」
「これまでのやり方を変えようとしない人たちがたくさんいます。彼らを変えるには、どのようにすればいいのでしょうか?」
「どんな説明をすれば、分かっていない人たちを分からせ、行動を起こさせることができるでしょうか?」
こんな質問を頂くことがあります。このままではまずい、何とかしなければと感じ、その思いの丈を打ち分けてくれます。
そんな彼らに、私は、次のように答えています。
「人の考えや行動を変えよう、会社を変えようなんて、おこがましいことだとおもいます。」
そして、次のような話をします。
「あなたは誰かから、このように変わりなさい、こういう行動をしなさいと言われて、分かりましたと素直に自分の考えや行動を変えられますか?自分にできないことを他人に期待し、思い通りにならないことに不満を述べて、イライラする。そんな不健全なことに自分の大切な時間を費やすことに意味があるしょうか?」
「人は誰しも変わりたいと自らが思わなければ、行動を起こすことはありません。誰かに言われて、仕方がないからと行動を起こしたところで、長続きしないでしょう。変わらなきゃいけない、変えなくちゃいけないと、本人が自分で気付き、自発的な行動を起こさない限り、なにも変化は起きません。」
「もしあなたが、まわりの人たちを変えたい、自分の会社を変えたいと願うのならば、まずは自分が行動することです。自分が実践し、その姿をまわりに見せることです。そうすれば、まわりは気付いてくれるでしょう。そして、なかには行動を起こす人もいるでしょう。そうやって、自分の行動をまわりに伝染させることです。」
「他人を変えようとするのではなく、まずは自分を変えるための行動を起こすことです。そして、共感の輪を拡げることです。」
「それでも行動しない人もいますが、それは仕方のないことです。そういう人たちに、いくら言葉を弄しても時間の無駄ですから、まずは自分が正しいと感じたことを自ら実践し、模範を示すことです。そうすれば、結果として、人を変えることができるし、会社も変わってゆくはずです。」
そして、次のようなことを話します。
「あなたが正しいと信じ実践し、模範を示しているにもかかわらず、まわりは変わらない、会社が変わらないなら、あなたが間違っているのかも知れません。ただの独りよがりかも知れません。謙虚になって、他人の声に耳を傾けるべきです。自分の考えをぶつけてみるべきです。それでも、自分が正しいと信じることを変えられないのなら、そんな会社は辞めてしまった方がいい。それはあなたの人生にとって、不幸だからです。」
あなたが、世のため、人のために正しいと思うことを実践することです。そういう姿を人は見て、気付き、共感して、自分たちも行動をはじめます。他人を変えようなんて、おこがましいことを考えなくても、そんなあなたの姿に気付いた人たちは、自分で変わってゆくでしょう。そういう人が、一定数に達すれば、組織や会社が大きく変わります。
人生100年の時代になり、あなたのこれからの人生を会社に預け、他人の変化に期待して、うまくやろうと思っているのなら、とても虫のいい話です。
会社で通用する自分になることではなく、どこへ行っても通用する自分になることです。そういうあなたに共感し、行動を起こす人たちが増えてくれば、結果として周りの人たちは変わってゆきます。
そういう人を会社は必要としていますから、あなたの役割やあなたの職掌はひろがり、あなたは自分の力で組織を動かせるようになります。そうなれば、あなたは、あなたの意志や行動で、会社を変えることができるようになります。
そし、そうなりたければ、次の3つのことを実践してはどうでしょう。
*** 明日につづく