【本日リリース】SI事業者/ITベンダーのための「デジタルトランスフォーメーションの教科書」
ゴールデン・ウイーク中にもかかわらず、こんなタイトルの「今週のブログ」に多くのアクセスがあった。それだけ、関心の高いテーマなのだと思う。
テクノロジーの発展は、それ以前にはできなかったことを可能にする機能の高度化であると同時に、人手による作業の自動化や難しさの隠蔽の進化でもある。かつて、1980年代、パソコンが登場した当初は「DOSプロンプト」を使いこなせないとまともには扱えなかった。いまのパソコンやスマートフォンからは想像もできないだろう。
これは、システムの開発や運用管理にも及んでいる。例えば、かつてサーバーを一台インストールするのにどれだけの手間がかっていたかを知っている人は、AWSでサーバーのイメージをメニューから選べば、ものの5分で完了してしまう現実に驚かずにはいられない。
サーバーレスはアプリケーション開発だけではなくインフラ運用の常識を大きく変えてしまい、フレームワークやAPIエコノミーの普及もまた機能を実装するのにコードをひとつひとつ記述することを不要にした。
そんな新しい常識がITビジネスの常識を変えつつあっても、未だ工数や運用の受託に収益を頼っている企業がいかに多いことか。見方を変えれば、それで成り立っているというのは、ユーザーもまた変わってはいない、あるいは、古いやり方にしがみついていると言うことでもある。
しかし、その一方で、IT予算の意志決定は情報システム部門から事業部門へとシフトしはじめている。
「IT部門が関与しない、ユーザー部門独自のIT予算がある企業も従業員規模に比例して多く、特に大企業/中堅企業を中心に、AIやIoT(Internet of Things)などへの投資が目立っています。」
IDC Japanが2017年7月4日に公表した「IT投資動向に関する国内CIO調査結果」にはこんな報告がなされている。もはやSI事業者/ITベンダーと情報システム部門との蜜月も終焉を迎えようとしている。さらに同じ調査報告には次のような記述もある。
「加速するビジネス環境の変化を背景に、コストの抑制だけでなく、競争力の獲得のためにシステムの改修や刷新を自社で迅速に行えるようにするため、大企業を中心に運用や開発の内製化を進める動きが強まっています。」
テクノロジーを武器に事業の競争力を強化しようという動きも勢いがつき始めている。一方で、テクノロジーを扱うことの「難しさ」をテクノロジーの進化が解消してしまったことで、「難しさ」に対応するための専門組織である情報システム部門やSI事業者、ITベンダーの存在意義が失われつつあるとも言えるだろう。内製化への動きは、そんな「自社の競争力の源泉たるITは自前で面倒見るのは当然」という考え方と相まって、今後拡大してゆくだろう。
先のブログでは、SI事業者やITベンダーは、この変化にどう向きあってゆくべきかを整理した。
この大きな変化の流れの源流が「デジタル・トランスフォーメーション」である。しかし、それが正しく理解されないままに、言葉だけが上滑りしているようにも感じている。そこで、SI事業者やITベンダーの方々に向けて、デジタル・トランスフォーメーションについての正しい理解とどのように向きあえばいいのかをわかりやすく伝えるために、「教科書」を作った。
SI事業者/ITベンダーのための「デジタルトランスフォーメーションの教科書」
よろしければ、ご活用頂きたい。閲覧は無料で誰でもご覧頂けます。
まもなく始まるITソリューション塾・第28期もこのデジタルトランスフォーメーションを軸に、テクノロジーのトレンドやビジネス戦略を解説してゆこうと思う。そして、そんな時代にどのようなスキルを磨いてゆけばいいかについても考えてゆく。まだ、若干名の余裕があるので、よろしければご参加下さい。
5月17日(木)よりスタートする次期「ITソリューション塾・第28期」の受付を開始致しました。つきましては、御社でのご参加をご検討頂ければ幸いです。
■デジタル・トランスフォーメーションを軸に講義を展開
デジタル・トランスフォーメーションをキーワードに、鍵を握るテクノロジーは何か、これからのビジネスがどのように代わるのか、それにどのように向きあえばいいのかを、分かりやすく丁寧に解説してゆくつもりです。また、100年人生の時代を迎え、この業界でどのように働き、自分の価値を高めてゆけばいいのかについても、考えてゆこうと思います。
■オンラインでも参加可能
第28期からは、参加登録された方はオンラインでも受講頂けるようになります。出張中、あるいは打ち合わせが長引いて間に合わないなどの場合でも大丈夫です。PCやスマホからライブ動画でご参加頂けます。
■ビジネスの現場でそのまま使える教材をロイヤリティフリーにて提供
SI事業者/ITベンダーの皆さんには、これからのビジネス戦略やお客様への魅力的な提案を考える材料を提供します。
情報システム部門の皆さんには、自分たちのこれからの役割やどのようなスキルを磨いてゆく必要があるのかを考えるきっかけをご提供します。
講義で使用する500ページを超える最新のプレゼンテーションは、オリジナルのままロイヤリティ・フリーで提供させて頂きます。お客様への提案、社内の企画資料、イベントでの解説資料、勉強会や研修の教材として、どうぞ自由に活用してください。
第27期に使用している講義資料(一部)については、こちらからご覧頂けます。第28期はさらに内容をブラッシュアップして、ご提供するつもりです。
古い常識をそのままにお客様の良き相談相手にはなれません。
「知っているつもりの知識」から「実践で使える知識」に変えてゆく。そんなお手伝いをしたいと思います。
日程 2018年5月17日(木)~7月25日(水) 18:30~20:30
回数 全11回
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200) 全期間の参加費と資料・教材を含む
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【お願い】早期に定員を超えると思われますので、まだ最終のご決定や参加者が確定していない場合でも、ご意向があれば、まずはメールにてご一報ください。優先的に参加枠を確保させて頂きます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
「最新のITトレンドとこれからのビジネス」というタイトルの新入社員研修のためのプレゼンテーションを公開しました。よろしければご活用下さい。
内容は、以下の通りです。
- ITトレンドとサイバーフィジカルシステム
- サイバー・フィジカルシステムとデジタル・トランスフォーメーション
- ITインフラと仮想化
- サイバー・セキュリティ
- IoT(モノのインターネット)
- AI(人工知能)
- 開発と運用
- デジタルトランスフォーメーションとこれからのビジネス
- これからのビジネスに求められる人材
SI事業者やITベンダーで毎年行われている新入社員研修では、ITの基礎的な知識は教えているところはあっても、最新のトレンドやいまのビジネスがどうなっているのかを教えているところはあまりありません。しかし、自分たちの未来を託す彼らに40年前から変わらないコンピュータの基礎だけを教え、いまを伝えないのは片手落ちではないでしょうか。ITは日々進化し、役割も拡がっています。IoTやAIの進化、クラウドの普及と共に伝統的なビジネスのやり方を大きく変えてしまうデジタル・トランスフォーメーションも進行中です。
ビジネスの現場に彼らが立たされたとき、そんなことも分からないでは、お客様も不安になるでしょうし、何よりも新入社員本人が不安になってしまいます。
そんなことがないように、IoTやAI、クラウドと云ったこれからの当たり前を、その価値や可能性と共に正しく伝えなくてはなりません。合わせてITの大切さと大きな可能性を語り、この仕事のやり甲斐を伝えることは大切だと思っています。また同時に、物販や人月ビジネスの限界、それに変わるビジネス価値は何か、そのためにどのようなことを考え、どのような能力を身につけてゆかなければならないのかを正直に伝え、彼らに託す言葉を伝える必要もあるでしょう。
デジタル・トランスフォーメーションの時代を迎え、ITビジネスの本質がいま大きく変わろうとしています。こちらについては、近々「SIerのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書」をリリースする予定ですが、そういうことと合わせて、ITに求められる新しい期待とそれに応えてゆくためには、何をしなければならないかを、新入社員の時にしっかりと伝え、彼らに自覚と夢を持たせなくてはなりません。
そんな思いで作った教材です。
6月から7月にかけて、そんな新入社員のための「最新ITトレンド・1日研修」も開催しようと思っていますが、そのためのベースとなる教材です。
よろしければ、御社でもご活用下さい。
LiBRA 4月度版リリース====================
- 「ITソリューション塾」最新コンテンツを掲載しました!AIに関連した資料を充実させました。
- 膨大なプレゼンテーションの中から、ITソリューション塾で使用している厳選のプレゼンをテーマ毎に掲載しました。
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新たに掲載!「ITソリューション塾」最新コンテンツ
メインテーマ
- ITトレンドの読み解き方とクラウドの本質
- ソフトウェア化するインフラと仮想化
- クラウド時代のモバイルデバイスとクライアント
- IoT(モノのインターネット)
- AI(人工知能)
- データベース
- ストレージ
- これからのアプリケーション開発と運用
知っておきたいトレンド
- ブロックチェーン
- 量子コンピュータ
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ビジネス戦略編
- 【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの定義 p.18
- 【改訂】デジタル・トランスフォーメーションを主導するクロスオーバー人材 p.21
- 【新規】加速する時代のスピードに対応できる人材 p.22
- 【新規】常にテーマや問いを発し続けられる人材 p.23
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
- 【新規】Amazonのデータ収集戦略 p.30
- 【新規】IoT通信:LPWAと他の通信方式の比較 p.34
- 【新規】IoT デバイスとしての自動車 p.96
- サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
- 【新規】人間は何を作ってきたのか p.10
- 【新規】人工知能の限界 p.11
- 【新規】「東ロボくん」の実力と代替可能な職業 p.12
- 【改訂】コレ1枚でわかる人工知能 p.13
- 【新規】機械学習の課題 p.80
- 【新規】転移学習 p.81
- 【新規】学習データと結果の関係 p.97
- 【新規】自動運転レベル p.118
- 【新規】富士通 Mobility IoT 2018(動画・事例紹介) p.120
開発と運用編
- 【新規】これからの開発や運用に求められるもの p.5
- 【新規】ITについての認識の変化が「クラウド×内製化」を加速 p.6
インフラ&プラットフォーム編
- 【新規】HTAPとは何か? p.229
- 【新規】5Gと他の通信方式 p.231