【図解】コレ1枚でわかるモノのサービス化
かつてモノの性能や機能、品質や操作性は、ハードウェアの「細工」や「材料」によって物理的に実現していました。しかし、いま多くのモノにはコンピュータが組み込まれソフトウェアによってこれらを実現しています。もちろん、ハードウェアの価値が失われることはありませんが、ハードウェアだけでは機能や性能を実現できない時代を迎えています。
例えば、以前のカメラの露出、ピント、絞り、シャッター・スピード、感度、発色などは、ハードウェアである機械部品の細工やフイルムの材料によって実現していましたが、いまではソフトウェアによって実現しています。いまでもハードウェアは、モノの価値を決める要素ではありますが、それは全体の一部に過ぎず、むしろソフトウェアが、より大きな役割を占めるようになりました。
この「ハードウェア+ソフトウェア」で構成された「モノ」がネットワークにつながれば、モノの価値の本質はサービスへとシフトします。例えば、
- デジタルカメラをインターネットにつないで、ソフトウェアを更新すれば、連写機能を向上させたり、アートフィルターの種類を増やしたりと、買ったときよりも高機能なものに変えてくれます。
- 米国の電気自動車テスラのモデルS/Dシリーズには、発売当初にハードウェアに自動運転機能が組み込まれていまました。そして、ソフトウェアの更新によって自動運転ができるようになりました。
- AppleのiPodというハードウェアは、楽曲ダウンロード・サービスのiTunes Music Storeや定額聴き放題サービスのApple Musicというクラウド・サービスと一体となって提供されるからこそ、人気を博しているのです。
このように、モノがネットワークにつながることで、モノは購入した後も継続的に機能を向上させ進化し続けます。「モノ」の機能や性能は、それを作り、出荷することで完結するのではなく、作られたモノとその後のサービスが一体となって、モノの新たな価値を生みだし続けるのです。
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4 Amazonで購入
12月改訂版をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
- 先進技術編のドキュメントが大幅に追加されたため、「IoT」と「人工知能とロボット」の2つのファイルに分割しました。
- アジャイル開発とDevOpsについてドキュメントを追加しました。
- 解説文を増やしました、
【講演資料とトピックス】
【改訂】ITソリューション塾・特別講義・Security Fundamentals / 情報セキュリティのジアタマを作る
【先進技術編】
「IoT」と「人工知能とロボット」のプレゼンテーションを分割しました。
IoT(92ページ)
【更新】モノのサービス化 p.29-30
【新規】コンテンツ・ビジネスの覇権 p.31
【新規】ガソリン自動車と電気自動車 p.32
【更新】ITビジネス・レイヤ p.49
【新規】インダストリアル・インターネットとインダストリー4.0 p83-84
人工知能(92ページ)
【新規】統計確率的機械学習とディープラーニング p.25
【新規】人工知能とは p.31
【新規】人工知能の得意分野と不得意分野 p.47
【新規】自動運転の定義 p.69
【基本編】(104ページ)
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言 p.59
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言の背後にある原則 p.60
【新規+改訂】DevOpsとは何か? p.66-69
【新規】DevOpsとコンテナ管理ソフトウエア p.74-77
【新規】マイクロサービス p.78
【新規】オーケストレーションとコレグラフィ p.79
【新規】AWS Lambda p.80
【新規】サーバーレスとサーバーレス・アーキテクチャ p.81
【ビジネス戦略編】(98ページ)
【新規】デジタルトランスフォーメーションの進化 p.7
新刊書籍「未来を味方にする技術」紹介 p.91
【テクノロジー・トピックス編】(49ページ)
【新設】FPGAについて新しい章を作り、解説を追加しました。 p.39-48
【ITの歴史と最新のトレンド編】(13ページ)
変更はありません。