【図解】コレ1枚で分かるIoTがもたらすモノのイノベーション
「現実世界(Physical World)の出来事をデジタル・データに変換しネットに送り出す仕組み」
IoTは現実社会からデータを送り出す上り方向の役割と同時に、
「サイバー世界(Cyber World)で得られた最適解や判断で現実世界を動かす仕組み」
といった下り方向の役割も併せ持っています。このような両方向の関係が、IoTの本質と言えるでしょう。この両者をまとめて表現するならば、
「デジタル・データで現実世界を捉えアナログな現実世界を動かす仕組み」
であり、サイバー・フィジカル・システム(Cyber-Physical System:CPS)とも呼ばれています。
このCPSによってモノにはどのようなイノベーションがもたらされるのでしょうか。
進化するモノ
モノがネットにつながっていなければ、モノは買ったときの機能が全機能です。私たちはモノの「買ったときの機能」を使いこなさなくてはなりません。しかし、モノがネットにつながることで、モノがどのように使われているのかが、メーカーに伝わります。モノに組み込まれたソフトウェアがその役割を果たします。メーカーの開発者はそしてそのデータを参考にソフトウェアに改良を加え、ネットを介してモノに提供することができます。モノに組み込まれたソフトウェアはアップデートされ、これまで以上に使い勝手が良く高機能なモノへと進化します。
賢くなるモノ
コンピューターがこれまでにも増して小型・高性能化したとしてもモノという限られた体積の中に埋め込まれる以上、モノの頭脳には限界があります。しかし、モノがネットにつながっていれば、その先にあるクラウド・コンピューティングを自らの頭脳として使うことができます。クラウドには無尽蔵とも言えるデータ保管場所と計算能力があります。また、モノの中には収まりきれない機能を提供してくれる様々なサービスが稼働しています。モノはネットを介してそれを利用することができます。モノは、クラウドという無限の頭脳を手に入れて賢くなるのです。
タイムマシン化するモノ
モノはそれ自身や周辺の出来事をデータに変換しネットに送り出します。あらゆる状態やその変化を捉えたデータは膨大な量です。このビッグデータを解析することで様々なことが分かります。
過去から原因や理由を探る
何らかのことが起こったときその原因や理由を見つけ出すことができます。例えば、機器が故障したとすればその理由を見つけられますし、ある商品が大量に売れたとすればその理由を探ることもできます。
現在の出来事を知る
モノに組み込まれたセンサーがリアルタイムにモノやその周辺の状態や出来事をネットに送り出し、それを見える化することでいまの状態が即座に分かります。例えば、Googleは誰もが持っているスマートフォンのGPS(位置情報を検知するセンサー)のデータを集め、それを分析することで道路の渋滞状況を自社の地図サービス「Googleマップ」に表示しています。
未来を予測する
データを分析すれば、そこに規則性が見つかることがあります。その規則性から将来を予測することができます。データが大量であれば、より高精度で予測ができるようになるのです。例えば、機械に組み込まれたセンサーにより故障の前に起きる変化を捉えることができれば、その機械がいつ頃どのような故障を起こすのか、その影響はどの程度なのかを故障する前に予測することができます。そして、必要とあれば事前に対処し、故障を未然に防ぐことも可能になります。
このように、IoTは現在、過去、未来を知るタイムマシンとなるのです。
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