【図解】コレ1枚でわかるクラウド・コンピューティング 1/3
失敗のコストを引き下げ、イノベーションを加速させるクラウド・コンピューティング
- 第1回目 クラウド・コンピューティングとは (本日)
- 第2回目 クラウド・コンピューティングの種類(4/14)
- 第3回目 クラウドが実現しようとしていること(4/15)
クラウド・コンピューティングとは
「コンピューターは使いたいが、お金はかかるし、専門家がいなければ使えない。」
そんな「難しさのハードル」を引き下げてくれるのがクラウド・コンピューティングです。
「クラウド(Cloud)」とは「雲」を意味する言葉です。以前からインターネットを雲の絵を使って表現していたことから、「雲(インターネット)の向こうにあるコンピューターを使って、データ保管や計算処理を行う仕組み」という意味で、「クラウド・コンピューティング」という言葉が使われるようになりました。「クラウド」と略して使われることも少なくありません。
「クラウドは、コンピューターの機能や性能を共同利用するための仕組み」と言い換えることもできるでしょう。例えば、クラウド事業を手がける大手企業のひとつであるAmazon(正確にはその子会社であるAmazon Web Services、略称AWS)は、300〜400百万台ものサーバー・コンピューターを所有しているそうです。ちなみに、日本全国で所有されているサーバーは約280万台程度ですから、その台数がどれほど膨大であるかが分かるでしょう。
AWSはこれらサーバーを三年間の償却期間で入れ替えているので、AWS一社で100万台ほどを毎年購入している計算になります。世界で年間に出荷されるサーバーの台数は約1000万台、日本国内は約50万台ですから、我が国の年間出荷台数を上回るサーバーを一社で購入していることになります。
これだけの規模ですから、AWSは既製品のサーバーなど使わず自社のサービスに合わせた特注のサーバーを自分たちで設計し台湾などの企業に製造委託しています。また、サーバーの中核となるCPU(中央演算装置)も大手半導体メーカーのIntelから独自仕様の設計で大量発注しているのです。
大量発注、大量購買により、サーバーの購入単価は劇的に安くなります。また、これまでのように企業が個別に運用管理するのではなく、複数のユーザーが利用する大規模なシステムを、高度に自動化されたシステムにより監視・管理することから、運用管理に関わるコストも少なくてすみます。AWS以外にもMicrosoft Azure、Google Enterprise Cloud、IBM SoftLayerなどが同様の方法でサービスを提供しています。
このように、「規模の経済」をうまく活かして設備投資コストを安く抑え、運用管理の効率化を徹底的に推し進めることで、利用者は安い料金でコンピューターの機能や性能を利用できるようになりました。
これまで、コンピューターの機能や性能を利用するためには、ハードウェアやソフトウェアを自分たちの資産として購入し運用管理しなければなりませんでした。しかし、クラウドの登場により、購入も運用管理もサービスとして使えるようになったのです。つまり利用者は設備購入や構築のための初期投資を必要とせず、利用料金を払えばコンピューターの機能や性能をすぐにでも利用できるようになったのです。
例えて言えば、飲み水を手に入れるために、庭に井戸を掘りポンプを設置しなければならなかった時代から、水道を引けば蛇口をひねるだけで手に入るようになったことと同じようなことです。当然、料金は払わなければなりませんが、使った分だけ払う「従量課金」なので無駄がありません。もし設備を自分で購入し所有することになれば、必ず初期投資は必要ですし、維持や管理も自分たちでやらなくてはなりません。このようにクラウドはコンピューターの使い方の常識を根本的に変えてしまったのです。
知っているつもりの知識から、実戦で使える知識へ
第22期の参加受付を開始しまた!
- 5月17日(火) 18:30より
- 毎週2時間 全11回
- 定員80名
- クラウド・コンピューティングと仮想化との違い、または両者の関係を説明してください。
- 「セキュリティ対策」という言葉がありますが、そもそも何をすることなのでしょうか。その目的と具体的な対策について説明して下さい。
- IoTとビッグデータ、アナリティクスの関係を説明してください。
- RDB(リレーショナルデータベース)が広く利用されている一方で、NoSQL(Not Only SQL)と言われるデータ管理の仕組みが注目され、利用が拡大しています。その理由とNoSQLの適用領域について説明してください。
- アジャイル開発やDevOpsが注目されています。それはどのような理由からでしょうか。従来までのやり方と何が違い、あなたのビジネスはどのような変化を求められるかを、その理由とともに説明して下さい。
あなたは、以上の質問に答えられるでしょうか。
「お客様に相談しお願いする存在ではなく、お客様に相談されお願いされる存在になること」
これは、私なりにイメージする営業やエンジニアのあるべき姿です。そのためには、
「お客様の相談に応えられる体系的な知識とそれを説明できる能力を持つこと」
これに尽きると思います。ですから、こういう質問に答えられることは、お客様に相談されるための前提であり、そういう安心感というか、信頼感があるからこそ、ITに関わることならまずは相談される存在になれるのです。
もちろん、これ以外にも様々な能力の総合力が必要であることは言うまでもありませんが、ITを生業にしている以上、この点においてお客様以上の知識と説明できる能力がなければ、プロとしての基本をクリアできているとは言えません。
自分商材について説明できても、他社の商材や世の中のITの常識のなかで、「自社の商材の位置づけを説明できない」
それで、お客様はあなたに相談するでしょうか。
「知ってるつもり知識から、説明できる知識へ」
ITソリューション塾はそんな能力を身につけて頂くための「実践スキル養成講座」です。
詳細は、こちらにてご覧下さい。
*定員に達しました締め切りとなります。もし、まだ決定ではないけれど、ご参加のご意向がありましたら、まずはメールにてお知らせください。参加枠を確保させて頂きます。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年4月版】
*** 全て無償にて閲覧頂けます ***
【大幅改訂】新入社員研修のための「ITの教科書」
いよいよ、新入社員研修が始まりますが、そんな彼らのための「
よろしければ、ご活用ください。
さて、この教科書を作った理由ですが、
そこで、そんな彼らのために最新のITトレンドを教えると共に、
改めて基礎的なこと、
それぞれ、プレゼンテーション(PPTX形式)と教科書(
ダウンロード頂いた資料はロイヤリティフリーですから、
【最新版リリース】ITのトレンドとビジネス戦略・最新版【2016年4月】
【インフラ・プラットフォーム編】(267ページ)
- PaaSの内容を更新しました。
- APIエコノミーについての解説を追加しました。
- データベースの内容を更新しました。
- 新たに「ストレージの最新動向」の章を追加しました。
【サービス・アプリケーション編】(218ページ)
- IoT
- M2M/IoTの発展経緯とCSP(Cyber-Physical Systems)を訂正しました。
- 機器のイノベーションとビジネス戦略を追加しました。
- スマートマシン
- スマートマシンとは何かを簡単に説明するチャートを追加しました。
- 人工知能と機械学習を追加しました。
- 人工知能の4レベルを追加しました。
- ニューラルネットワークの原理を追加しました。
- 開発と運用
- アジャイルとDevOpsの関係について訂正および新たなチャートを追加しました。
- これからのサイバーセキュリティ対策について新たなチャートを追加しました。
【ビジネス戦略編】(91ページ)
- ポストSI時代に求められる人材について内容を改訂しました。
- 常識崩壊の時代を追加しました。
- ITとの正しい付き合い方を追加しました。
閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は会員登録(500円/
http://libra.netcommerce.co.
まずは、どのような内容かご覧頂ければ幸いです。
「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」
これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。
その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。
「システムインテグレーション再生の戦略」
- 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
- 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
- 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。
また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。
こんな方に読んでいただきたい内容です。
SIビジネスに関わる方々で、
- 経営者や管理者、事業責任者
- 新規事業開発の責任者や担当者
- お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
- 人材育成の責任者や担当者
- 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
- プロジェクトのリーダーやマネージャー