「伝える」ことで分かる3つの良いこと
「人に教えてもらっても自分の知識にはなりません。人に教えることではじめて自分の知識になります。」
私が主宰する「ITソリューション塾」ではかねがねこのようなことを伝えています。
2009年から続けている「ITソリューション塾」は7年の月日を経て、いま82名の21期生が学んでいます。この間、一貫して教材として使ったパワーポイントの資料をロイヤリティ・フリーで提供しています。たぶん今期の講義期間中に提供する資料のページ数は500ページを越えるだろうと思っています。最近ではプレゼンテーション・チャートだけではなく解説文も合わせて提供するようにしています。
その狙いは、「自分の言葉で他人に伝える」ことを実践して欲しいと願っているからです。誰もが経験をお持ちだと思いますが、たとえ講義がわかりやすくても自分でその内容を伝えられるかは別の話です。しかし、他人に伝えられないような知識では実践の役に立ちません。見方を変えれば、「伝えられるかどうか」は自分の理解の度合いを確認する手段でもあるのです。
- 社内やお客様を相手に勉強会を開く。
- 提案書の素材として使う。
- 新たな事業の企画書の素材として使う。
用途はいろいろですが、とにかく使ってみてくださいと進言しています。
人に伝えると次の3つの良いことがあります。
自分の言葉が磨かれる
「どうればわかりやすく伝えられるだろうか」
「伝える」行為は手段に過ぎず、結果として「伝わる」ことが目的です。伝えて満足するのではなく、伝わることをゴールとすることです。そのゴールを意識すれば自ずと言葉を選ぶようになり、表現方法やストーリーの組み立ても洗練されてゆきます。
人脈を作る機会となる
「伝える」ためにはそのための「場」を作らなければなりません。そこには必ず自分以外の他人がいるわけですから、自ずと人のつながりが生まれます。人脈を育む機会となるはずです。人脈とは、「どれだけの人を知っているかではなく、どれだけの人にしられているか」を意味する言葉です。例えば、オバマ大統領や安倍首相を知っているといったところでその当人に自分が知られていなければ何の力にもなりません。自分が知らなくても他人に知られていればそれは力となるのです。
「伝える」機会を作れば自ずと人に知られる機会が生まれるのです。
自分の知識を深めることができる
伝えれば、質問されるでしょう。質問に答えられないとすれば、それは絶好の学びのチャンスです。「なるほど、説明できないことがあるぞ」と大喜びです。説明できないとは、自分の知識がまだまだ未熟であることを知る機会です。そして、その未熟を埋めようと調べてみる、そしてまた伝えてみることでさらに知識を深めることができます。
自分で勉強会を主催する、お客様に説明の機会を頂くなど、ちょっとしたきっかけが自分の知識を深め、人脈を拡げる良い機会になるのです。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年3月版】
*** 全て無償にて閲覧頂けます ***
【新規登録】新入社員研修のための教材を追加登録しました。
ITの未来:主に新入社員を対象に、IT(情報技術)の未来について解説したモノです。プレゼンテーションに加え、解説文(教科書)も合わせて掲載いたしましたので、自習にも役立ちます。
既に登録いたしました「ITの基礎」、「情報システムの基礎」と合わせてご活用下さい。全てワードとパワーポイントのファイルですから自由に加工編集できます。
【目次】
- アンビエントITの時代に生きる私たち
- 現実世界をデータ化する仕組み:IoTとソーシャル・メディア
- あらゆるものをつなげる:インターネット
- ビッグ・データを蓄え処理する:クラウド
- ビッグ・データを解釈し意味や価値を取り出す:アナリティクスと人工知能
- 人間の身体能力を拡張する:ロボット
- 現実世界とサイバー世界が一体となって機能する:サイバー・フイジカル・システム
- ITを抜きにして考えられない時代へ
- 最新のITトレンド
- インターネット
- クラウド・コンピューティング
- IoT(Internet of Things)
- 人工知能
【ダウンロードできる教材】
- プレゼンテーション(pptx形式:21ページ)
- 教科書(docx形式:40ページ)
既に以下を登録済みです。
【ITの基礎】
- プレゼンテーション(pptx形式:31ページ)
- 教科書(docx形式:23ページ)
【情報システムの基礎】
- プレゼンテーション(pptx形式:10ページ)
- 教科書(docx形式:15ページ)
【更新】最新のITトレンドとビジネス戦略
【インフラ・プラットフォーム編】(246ページ)
- ハイブリッドクラウドのプレゼンテーションを作り直しました。p.41
【サービス・アプリケーション編】(207ページ)
- IoTとCPSの関係についてプレゼンテーションを追加しました。P.16
- IoTの設備サービス事例として、CRMとトータルエンジニアリング・サービスについてプレゼンテーションを追加しました。P.50
- DevOpsの目的についてプレゼンテーションを追加しました。p.193
【ビジネス戦略編】(89ページ)
- 2つのIT:「企業価値を高めるIT」と「顧客価値を高めるIT」を追加しました。 p.9
- 「道具としてのIT」から「思想としてのIT」への進化を追加しました。p.10
- 「いつまでなら大丈夫ですか?」への回答を追加しました。p.43
「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」
これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。
その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。
「システムインテグレーション再生の戦略」
- 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
- 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
- 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。
また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。
こんな方に読んでいただきたい内容です。
SIビジネスに関わる方々で、
- 経営者や管理者、事業責任者
- 新規事業開発の責任者や担当者
- お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
- 人材育成の責任者や担当者
- 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
- プロジェクトのリーダーやマネージャー