【図解】コレ1枚でわかるエンタープライズ・アプリケーション(2)
ERPとは、本来企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ)を会社全体で一元的に把握し、それを適切に分配して有効活用する計画手法であり、その計画を重視する経営手法のことです。このERP経営を実現するための情報システムが、「ERPシステム」です。会計・財務、生産計画・管理、人事・給与、販売といった企業経営を支える主要な業務をこなすシステムです。
ERPシステムが登場する以前は、それぞれの業務個別に情報システムは作られていました。そのため、ひとつひとつの業務を見ればうまくこなせていても、他の業務間の連係がうまく行えなかったり、似たような業務を重複して行っていたり、データの不整合や二重入力といった弊害が増えたりと、いろいろな問題を抱えていました。
例えば、「顧客情報」は、お客様の購買情報を管理し、販促キャンペーンでチラシを郵送するために販売システムで使われます。また、お客様に荷物を輸送する必要がある場合は、物流システムにも必要ですし、請求書を発行し入金を確認するためには、会計システムでも使われます。しかし、もとになる「顧客情報」が、それぞれのシステムで個別に管理されていると、いずれかのシステムで変更されれば、関係する全てのシステムにその変更を伝えデータを書き換えなくてはなりません。また、ある業務システムのプログラムが修正された場合、影響をうける他の業務システムのプログラムを洗い出し、それも修正しなくてはなりません。このようなことは「顧客情報」を扱うシステムに限らず、売上情報、人事情報、会計情報など、様々な情報を扱うシステムについても同様の問題を抱えていました。
このような状況を改善するためにERPシステムが登場します。ERPシステムでは、会社全体で共通する情報はひとつにまとめ(統合データベース)、それを様々な業務システムで共用できるようにしています。そのため、情報に含まれる全データの一貫性は保証され、データの不整合や同じデータを他のシステムに重複して入力するといった手間もかかりません。さらに、どのアプリケーションから変更を加えても即座に他のアプリケーションにも反映され、常に最新データで業務が行えます。
経営者や業務の現場は、唯一のデータに基づいて会社の経営資源の正確に把握できることから、タイミングを逃すことなく的確に意志決定を下し、業務を遂行することが可能になるのです。
「経営者や業務の現場にいる人たちが、現状の正確な経営資源の状態を把握することで、効率的な経営や業務の運営と迅速・正確な意志決定ができるようにする」
CRMシステムとはそのためのアプリケーションなのです。
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IoT
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・「ポストSI時代に求められるスキル」を追加しました。p.5
・社会構造の変革に関する記述を追加しました。p.6-8
・「顧客価値と共創優位」を追加しました。p.9-10