【図解】コレ1枚で分かる仮想化の本当の意味
日本語の「仮想」という言葉を聞くと、「虚像の」、「実態のない」という意味を思い浮かべてしまいます。ところが、この言葉の元となった英語の「Virtual」は、どうもそういう意味ではないらしいのです。調べてみると、「(表面または名目上はそうでないが)事実上の/実質上の/実際の」という意味があるようです。また、ラテン語の語源を見ると「力のある〜」と記されています。
辞書を引くと英語の文例には、次のような記述がありました。
It was a virtual promise.
(約束ではないが)実際には約束も同然だった。He was the virtual leader of the movement.
彼はその運動の事実上の指導者だった。He was formally a general, but he was a virtual king of this country.
彼は公式には「将軍」ではあったが、彼はこの国の実質的国王だった。
このように見ていくと、私たちがITの用語として使っている「仮想化=Virtualization」は、次のような意味と理解するのが、自然かも知れません。
「物理的実態とは異なるが実質的機能を実現する仕組み」
仮想化は決して、「虚像で実態のないシステムを作り出す仕組み」ではないのです。
つまり、サーバーやストレージ、ネットワークの物理的な構成や機能、性能とは異なる形態をしているが、実質的には、これと同様の役割を果たす仕組みを実現する技術と考える方が現実に即しています。
私たちは、物理的な実態がそこになければ、その存在を認めにくいものです。しかし、考えてみれば、物理的実態にかかわらず、必要な機器構成や機能、性能と同等のものが、実質的に使えるのならば十分です。
「仮想化」とは、まさに物理的なシステム資源とは異なるが「実質的」には、物理的なシステム資源と同等の扱いができるものを実現し、ユーザーに提供する仕組みなのです。
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン
「SI事業者のオフショア開発」を投稿しました
5/15〜5/18、ミャンマーに行き、地元IT企業や日本のオフショア開発拠点を訪問してきました。
気温40度の蒸し暑さは、東南アジアならではです。そんな国も2011年の軍政から民政への移行に伴い、経済が急速に発展し、IT産業も成長を見せ始めています。そんなミャンマーの実情を見てこようというのが、今回の目的でした。
この国で日本企業がどのように関わってゆくのかを考える貴重な機会となりました。そんな経験を報告させていだきます。