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新規事業とは、迫り来る新しい常識に応えること

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「Material Design で驚いたのは、感覚的なところをコードに落とし込んでいるところ。(could / it’s good be free)」

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技術の中身は分からないが、ひととITの係わり方が、どんどんと進化しているなぁと感じている。Googleの発表したMaterial Designもそんな進化を感じさせるひとつだ。

技術のことは分からないが、ひとつ分かることがある。ITと人との係わりが大きく変わるだろうし、新しい常識や価値観がうまれてくるだろうことだ。

新しい技術や製品が出るとついついその機能や性能、仕組みに関心を払ってしまうが、そのこと以上に、常識が変わる可能性のほうが、影響は大きい。よくあることではないが、そういうことに関心を持ち、そこに関わる筋道を見つけてゆくことが、新規事業を開発すると言うことなのだろう。

先日、Google I/Oから帰ってきた友人にWebのデザインを頼んだら、早速Material Design風でサンプルを作ってきた(笑)。私がそれを指摘したら、彼は、「今後スタンダードになっていくであろう、デザインコンセプトは、取り入れてゆきたかった」 とコメント、なるほど、それほどのインパクトがあったのかと彼の言葉を聞いて感じることができた。

アメリカの建築家のルイス・ヘンリー・サリヴァンは、「形態は機能に従う(Form Follows Function)」という言葉を残している。「何かを実現するための機能を追求すれば、自然にその形は決まる」という意味だ。

スティーブ・ジョブスもまた、「デザインとはどう見えるかではなく、どう機能するかである」という名言を残している。アップルの洗練されたデザインは、決して美しさを追求したから生まれたわけではなく、目的を達成するために必要な機能を追求した結果として生まれたのだという。

Material Designに限らず、様々なデザインとITを結びつける提案がなされている。これらもまた、そんな取り組みの結果なのであろう。こういう取り組みは、ますます人と機械の係わり方を変えてゆくことになるのだろう。そして、これまでとは違ったIT活用のあり方を創造し、ライフ・スタイルや価値観、人のつながりなど、日常に大きな変化をもたらすことになる。私たちは、まさにそんな本質的な変化の現場に立ち会っている。これまでの常識が非常識になり、新しい常識が迫っているのだ。

ITにおける新規ビジネスとは、こういう本質的変化にどう対応するかの取り組みだ。手段である新しい技術でどんなビジネスをするかではない。新規ビジネスが躓く理由のひとつはそこにある。

今自分達には「何ができるか」ではなく、「何をすべきか」を考える。それは、この本質的変化に対して、どういうビジネスがあるかを突き詰めてゆくことだろう。そうすれば、ビジネスはカタチとなって見えてくる。まさにデザインそのものだ。それをどのように実現すれば良いかを考える時、手段であるテクノロジーとして何がふさわしいかを、選択することが必要となる。こういう順序で考えて見てはどうだろうか。

Material Designだけではなく、いま多くの手段はこういう本質的変化を支えるための要素を持ちつつある。そして、ITが感覚という誰しもが持つ身近なものに係わり始めている。そこにはどんな本質的な変化が生まれてくるのだろうか。面白い時代になってきた。

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知識もまたオープンの時代、だから講義は漫才でなくてはならない

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