ベンチャー企業にとって不景気はチャンスかもしれない
10月も早いものでもう20日か。。。3月決算のビムーブにとって、10月は下期がはじまる大事な月である。良いスタートダッシュを切り、その勢いを借りながら何とか残り少ない2008年を乗り切りたいものだ。
ところで、どうやら世間は不景気らしい。新聞もテレビも不景気だって言っているし、お客さんと話していても最近不景気が話題に上ることが多い。でも、正直言って不景気だという実感があまりわかない。単月でまだ赤字のベンチャー企業にとっては、不景気も何もあったもんじゃないからだ。つまり、不景気を感じるレベルにまで達していないということである。
不景気というのは、ちゃんと自社の事業が回っていて、そこそこ収益が上がっている企業が感じるレベルのものであって、黒字にはまだほど遠いベンチャー企業ごときが感じるようなものではないということだ。
不景気に関して言えば、ベンチャー企業にとって、不景気は案外チャンスかもしれないと最近思うようになった。たとえば、人材の採用。今までは売り手市場だったこともあって、ベンチャー企業に優秀な人材が集まるなんていうことはそうそう考えられなかった。
ところが、不況になれば大手企業は採用を控えることになり、ベンチャー企業にも優秀な人材が集まるようになる。自分で会社を作ってから、一番計画通りに運ばなかったのが採用だけに、大手企業の採用控えは大歓迎である。
仕事に関しても、不景気はそうそう悪いことばかりでもない。たとえば、不景気になると大企業はコスト削減に走る。同じようなサービスであれば、価格の安い方を選ぶ傾向が強まる。低価格なサービスを提供しているベンチャー企業にとって、これはチャンスだ。不景気は、むしろ大手企業に食い込むための絶好の機会だと考えることができる。
まわりが景気が悪いと言っている時に、同じように景気が悪いと言っていては何も生まれない。強がりでもいいので、不景気が大歓迎であると言いたいものだ。少なくとも、不景気を語る資格がないベンチャー企業にとってはチャンスなはずである。