社内で動画を利用するシーンが増えてくる
仕事をしていると、その分野のプロを気取っていてもお客様から教えられることが多々ある。これは最近の事例。法人向けの動画配信ASPサービスと言うと、法人(企業、学校、財団法人)がコンシューマー(消費者)を相手に動画を配信するという用途をイメージするはずである。サービスを提供している側の私がそう思っていたんだから、まず間違いない。
ところが、動画の用途はコンシューマー相手に配信するだけではないということを、最近お客様から教えてもらった。しかも、想像力が欠けている私には思いもつかなかった利用方法。目から鱗とはまさにこのことだ。
そのお客様というのは、東京近郊で店舗を展開しているスーパーで、社内には膨大な量のマニュアルが散在していた。手洗いマニュアル、まな板洗浄マニュアル、包丁洗浄マニュアル、商品陳列マニュアルなど数え上げたらきりがないほど。どこのスーパーも飲食店も同じなのかもしれないが。
この膨大なマニュアル、社員やパートをはじめとした従業員には不評だったらしい。読むのが面倒くさい、テキストを読んだだけではわかりにくいなどの声が多かったとのこと。そこで、その会社が何を考えたかというと、手洗いマニュアル、まな板洗浄マニュアル、包丁洗浄マニュアル、商品陳列マニュアルなどを片っ端から社員に実演させ、それをビデオカメラで撮影したのである。
そして、ビムーブの動画配信ASPサービスを利用して、グループウェア上でその動画を社員やパートをはじめとした従業員向けに配信したのである。やってみたら、これが大好評だったという。動画を見てその通りに真似てみればいいだけなのでわかりやすいという意見がたくさん寄せられたというから驚きである。
考えてみれば、会社の中には動画にしてしまった方がわかりやすい・伝えやすいものがたくさんある。たとえば、OA機器の取り扱い、ネットワークの配線、PCのセットアップなど。いや、こうしたマニュアル以外にもまだたくさんある。
大企業であれば、相変わらずビデオテープで各部門に配られる社内報の類の映像がある。ビデオテープって、セットするのが意外に面倒だ。見逃したり、もう1回見たいという時に探すのも大変である。これが動画だったら、見逃したり、もう1回見たい時なんかに簡単に見ることができて便利。さしずめ動画社内報といったところだ。
使い方次第で、動画は販促やプロモーションなどの目的以外に、業務の効率化・改善の目的にも使えるということだ。動画の社内利用は間違いなくこれから増える。
一つだけ問題があるとすれば社内のLAN環境かもしれない。意外なことに、大企業ほど社内LANの回線速度が遅かったりする。。。