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エディ・パルミエリが似合わない夏

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今日は久しぶりに太陽が顔を出したこともあって、夏の日差しが戻ってきたような天気でした。それでも、いつもの夏と違ってちょっと物足りない暑さであることに変わりはありませんが。今年の夏は、「もう頼むから勘弁してくれ!」と叫びたくなるような暑い日が一日もなかったような気がします。暑さに弱い北国育ちの私にしてみれば歓迎すべきことなのですが。。。

夏になると決まってサルサが聴きたくなります。夏以外に聴かないのかというと決してそんなことはないのですが、ただ断然夏の方が聴く頻度は多くなります。ファニア・オールスターズもウィリー・コロンももちろん好きですが、私の一番のお気に入りはやはりエディ・パルミエリです。

あんな暑苦しい音楽を夏に聴いていられるかって言いたくなる人もいるでしょうね、きっと。やはり夏の音楽と言えば、サザン・オールスターズやビーチ・ボーイズ(これはちょっと古いかもしれません)だったりするのでしょうか。

夏にサルサが聴きたくなるのには理由があります。中学3年生の夏に、当時の音楽シーンを席巻していたニューヨーク・サルサにはまってしまったからです。それまでブルースやソウル・ミュージックをはじめとした黒人音楽ばかり聴いていた私ですが、ラジオから突然聴こえてきたエディ・パルミエリのピアノに一瞬でノックアウトされてしまいました。

それ以降、高校受験を控えていながら、参考書を買うと親に嘘をついてはエディ・パルミエリのレコードを買いあさっていました。そのせいかどうかはわかりませんが、毎年夏になるとエディ・パルミエリが聴きたくなります。夏=エディ・パルミエリなわけです。

エディ・パルミエリは、その後の私の音楽人生にも大きな影響を与えることになります。たとえば、行儀の良いビックバンド・ジャズが好きになれなかった私でも、サルサのドライブのかかったホーン・アレンジは一発で気に入ってしまい、後にジャズを聴くきっかけを作ってくれました。ボサノバを聴くようになったのも、エディ・パルミエリの影響が大です。

エディ・パルミエリの強烈なシンコペーションが効いた演奏は、夏にこそ似合う音楽だとずっと思っていました。暑ければ暑いほどエディ・パルミエリが聴きたくなるわけです。私は1970年代の作品を中心に聴いているので最近の作品についてはあまり知らないのですが、まだ現役バリバリで頑張っています。

残り少ない夏ですが、エディ・パルミエリが聴きたくなるような暑い夏がもうちょっと復活してほしいと願っているのは私だけでしょうか。

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