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紙ジャケCD:ジョアン・ジルベルトの「Live At The 19th Montreux Jazz Festival」

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ボサノバにはまってしまったのは、大学生になってからである。一番最初に好きになったアーティストは、アントニオ・カルロス・ジョビン。「WAVE(波)」と「イパネマの娘」は、本当にレコード盤が擦り切れてしまうのではないかと思うくらい聴き込んだアルバムである。その当時は、ジョン・コルトレーンやアルバート・アイラーあたりを聴いた後によく聴いていたものだ。

アントニオ・カルロス・ジョビンの次に好きになったのは、以前にこのブログでも紹介したことがあるエリス・レジーナ。彼女のレコードは、ほとんど持っていたかもしれない。どちらかと言うと、女性ボーカルはあまり聴かない方なのだが、エリス・レジーナだけは別だった。エリス・レジーナのレコードは、本を読みながら聴くことが多かったような気がする。

そして、今日の主役ジョアン・ジルベルト。実は、ジョアン・ジルベルトだけは、中々良さがわからなかった。「Joao Gilberto」を始め、代表作はすべて買って聴いたのだが、5年間くらいどこがいいのかわからなかったのである。理由は、はっきりしている。今はそんなことはないのだが、当時は、ジョアン・ジルベルトのギターとボーカルだけのシンプルの極みとも言うべき演奏スタイルに、どうしても馴染めなかったのだ。

アントニオ・カルロス・ジョビンにしてもエリス・レジーナにしても、ボーカルはもちろんだがバックの演奏も素晴らしい。ジャズを聴いていたこともあって、どうしてもサウンドが気なってしまうのである。そういう意味では、アントニオ・カルロス・ジョビンもエリス・レジーナも、サウンド的にも十分楽しめるので問題はなかったわけだ。

ところが、ジョアン・ジルベルトの場合は、完全に彼の歌とギターだけの世界が延々と繰り広げられる。しかも、こう言っては何であるが、歌にしてもギターにしても、上手いのか下手なのかはっきりしない。つまり、掴みどころがないのである。

そんな私が、はじめてジョアン・ジルベルトの凄さを知ることになったのが、「Live At The 19th Montreux Jazz Festival」というアルバム。1985年に開催された、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ演奏を録音したもので、彼のライブ盤の中でも文句なしのベストである。このアルバムをきっかけに、突然ジョアン・ジルベルトに開眼してしまったわけで、今ではiPodにも入れて聴いているほどのファンだ。

このアルバムの特長を一言で言うとすれば、とにかく演奏している曲がいい。ボサノバ・ファンであれば誰でも知っているような曲がたくさん取り上げられていて、とっつきやすいのである。特に、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲をたくさん取り上げているのが嬉しい。今回は待望の紙ジャケCDで発売された。これは買いだ。

家族をさっさっさと寝かせて、夜一人で聴くのがお薦めの聴き方。これ以外にないです。

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