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紙ジャケCD:ブレッカー・ブラザースの「ザ・ブレッカー・ブラザース」

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この1、2週間ほど、仕事の忙しさと精神的な理由から、なかなかブログを書く気になれなかった。少し落ち着いてきたのと、以前もブログで紹介したことがある、ブレッカー・ブラザースの紙ジャケCDが今日届いたので、久し振りにブログを書きたくなった。

まずは、75年に録音された彼らの記念すべきファースト・アルバム、その名も「ザ・ブレッカー・ブラザース」。伝説のブラス・ロック・グループ「ドリームス(これがまた凄いんです。廃盤になっているのが残念!)」を解散した後、いろんなアルバムのセッションに参加していたブレッカー・ブラザースが満を持して発表したアルバムで、二人の横顔をモノトーンでデザインしたジャケットが印象的だ。

内容も素晴らしくて、何と言っても、彼らを代表する曲でもある「サム・スカンク・ファンク」と「スポンジ」が収録されている点に注目したい。この後、何度も再演されることになる代表曲のオリジナル・バージョンが聴ける、貴重なアルバムなのである。

二人の演奏も文句のつけようがないくらいハイ・レベルで、「火の出るような・・・」という形容詞がまさにピッタリの演奏を繰り広げている。この後の二人の成功を予感させるような、とても内容の濃いアルバムで、当時はラジオでも頻繁にかかっていた。クロス・オーバーとかフュージョンとか呼ばれていた音楽が流行りだしたのも、ちょうどこの頃である。

ブレッカー・ブラザースと言えば、78年作の「へビィ・メタル・ビ・バップ」を思い浮かべる人が多いかと思うが、彼らのファンであればこのファースト・アルバムも是非聴いてほしい1枚である。ノリと勢いだけなら、絶対に「へビィ・メタル・ビ・バップ」以上だ。

それにしても、ライナー・ノートを読んで驚いた。何と、このアルバムを録音した時、兄のランディが29歳で、弟のマイケルにいたっては25歳だったと言うのだ。ちょっと信じられない。セール的にはロック・ミュージックのように成功はしなかったかもしれないが、まぎれもない本物である。時代が変わっても、聴く者の心を熱くしてくれることがそれを証明している。

本物を味わう時は、つまみ食いではなく順番に追って行くことをお薦めする。まずは、「ザ・ブレッカー・ブラザース」からどうぞ。

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