SNSのユーザーは何時つくられるのか
ユーザーがSNSに登録するのは、どの曜日・時間帯が多いのか、ふと疑問に思った。もちろん、SNSの特性によっても多少の誤差があるということは承知の上でだ。
実は、ちょっと調べてみようと思い、数ヶ月前からユーザー登録の推移を簡単にノートにつけていた。faamは、音楽をテーマにした特化型のSNSのため、どこまで参考になるかはわからないが、結果を報告したい。
まず、平日と土・日では、土・日の方が、圧倒的にユーザーの登録数が多い。ちょっと前までは、そんなことはなかった。平日も土・日も大した差はなかったし、むしろ週によっては土・日の方が少なかったこともあるくらいだ。ところが、最近は、土・日の方が見た目にもはっきりとわかるくらい、新規登録のユーザー数が多いのである。
逆の言い方をすれば、土・日にある程度まとまった数のユーザーが登録してくれるようにならないと、SNSのユーザー数はなかなか増えてこないのではないかと考えている。
一方時間帯別にみると、平日も土・日も、夜から朝にかけてが多いように感じる。次に多いのが昼休みの時間帯だ。午前中は、やはり予想していた通り少ない。つまり、勤務中にわざわざSNSに登録してくれるようなユーザーは少ないということだ。
最近は、仕事中にミクシィにアクセスすることを禁止している企業も多いと聞くので、勤務時間中にSNSに登録するというのは、現実的に無理なのかもしれない。やはり、人目を盗んでこっそりとユーザー登録をするしかないのだろうか。そこで、平日の午前から午後にかけてユーザー登録数を増やすための方法を考えてみた。
まず、その時間帯であっても人目を気にすることなくパソコンに触ることができる、主婦層、リタイア層、学生などをターゲットにすること。ミクシィも、主婦層と学生の利用率が高いという結果が出ているらしいので、この層は狙い目なのかもしれない。ただ、問題はどうやってそのユーザー層に訴求していくかだ。
もう一つは、携帯電話からもアクセスできるようにすること。会社の中が駄目なら外というわけではないが、携帯電話からのアクセスは今や必須だと感じている。音楽SNSの場合、扱っているテーマからいっても、携帯電話対応ができることで飛躍的にユーザー数が伸びるのではないかと考えている。
対象とするユーザー層にマッチしたサービス内容の提供と、携帯電話からのアクセスを実現することができれば、もしかしたら曜日も時間帯もあまり関係がなくなるのだろうか。この点に関してはまだ確信が持てていない。