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お気に入りのギタリスト:マイク・ブルームフィールドの奇蹟

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中学生の頃、ロリー・ギャラガー以上に好きだったギタリストがいる。マイク・ブルームフィールドというギタリストだ。当時の私にとって、マイク・ブルームフィールドは間違いなく史上最高のギタリストだったわけで、ブルースにのめり込んで行くきっかけを作ってくれたギタリストでもある。

一番最初に彼の演奏を聴いたのは、ポール・バターフィールドの「イースト・ウェスト」というアルバム。もはや説明するも必要もない、ブルース・ロックを代表する名盤の一つで、このアルバムでのマイク・ブルームフィールドの演奏は、それまで私が抱いていたロック・ギタリストの常識を根底から覆すほどのインパクトを与えてくれた。

彼の演奏を聴いてまず驚いたのは、ブルースに対するアプローチが、それまで私が聴いていたロック・ギタリストとまったく異なっていることだった。フレーズが、完全にブルースしていたのだ。そして、さらに私がマイク・ブルームフィールドにやられてしまったのは、彼のギターの音色。マイク・ブルームフィールドが弾くギターの音は、完全にブルースの音をしていた。

「イースト・ウェスト」の次に買ったのが、アル・クーパーの「スーパー・セッション」というアルバム。これは、A面がマイク・ブルームフィールドで、B面がスティーヴン・スティルスがギタリストとして参加しているアルバムなのだが、B面なんかほとんど聴いたことがないというくらいA面ばかりを聴いていたことを今でも覚えている。

特に、1曲目の「アルバートのシャッフル」の凄さといったらない。とてもロック・ギタリストの演奏だとは思えないくらい、もの凄い完成度の高いブルースを聴かせてくれる。この「スーパー・セッション」の実質リーダーでもあるアル・クーパーとマイク・ブルームフィールドは相性が良かったらしく、その後もいくつかのアルバムで共演している。

中でも有名なのは、1968年のフィルモア・イーストで行われたライブを収録した「Live Adventures Of(邦題は「フィルモアの奇蹟」)だろう。当時2枚組みのレコードだったこの「フィルモアの奇蹟」は、「スーパー・セッション」のライブ盤ともいうべき内容になっていて、主役は完全にマイク・ブルームフィールドだ。

このライブは3日間に渡って行われていたのだが、最後の方でマイク・ブルームフィールドが病気のため演奏ができなくなり、エルヴィン・ビショップとカルロス・サンタナが特別出演するというおまけまでついている。ところが、このフィルモアでのライブにはまだエピソードがある。実は、この時のライブの3ヵ月後にも二人はフィルモアでライブを演っていて、何とその時の演奏を収めたCDが2003年に発売されたのだ。

それが、「Fillmore East - The Lost Concert Tapes 12/13/69(邦題は「フィルモア・イーストの奇蹟」)」というタイトルのCDで、この演奏がまた素晴らしい。個人的には、「フィルモアの奇蹟」よりも「フィルモア・イーストの奇蹟」(ちょっと紛らわしい)の方が好きだ。マイク・ブルームフィールドが乗っているのが聴いていてよくわかる。

マイク・ブルームフィールドの凄いところは、はじめて聴いた日から30年以も経っているというのに、いまだに飽きないところだ。ここで紹介したCDは、すべてiPodに入れて今でもよく聴いている。奇蹟を起こしたのは、フィルモアではなくてマイク・ブルームフィールドだったんだ。

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