OFFICEソフトがかなり熱くなってきた・・・謎
つい先日、Microsoft Officeにそっくりで互換性も高い中国製のオフィスソフトが4980円で発売!というニュースにびっくりした直後、今度はGoogleがいよいよワープロと表計算の機能を提供、そしてまた中国製のMS-Office対抗オフィススイートの日本語版が・・・。
「MS Officeにそっくり」が売り 中国から4980円のオフィスソフト(ITmedia2006年09月21日)
Google版Office? 「Google Docs & Spreadsheets」のテスト開始(ITmedia2006年10月11日)
またもや中国製の「MS Officeそっくり」+αのオフィスソフト(ITmedia2006年10月16日)
昨日付けのニュースのEIOffice2007のサイトは、現時点でアクセス集中で表示されにくくなっているのだそうです。
> 一応そのURLはこちら: http://www.eio.jp/
> でもダウンロードはここでできるらしい: http://www.highclick.jp/soft1756.html
これまでも、いくつもの製品ベンダーからマイクロソフト対抗のデスクトップ製品が登場しては打ちのめされてきました。
・ロータス(こっちのほうが先だったと言ったほうがいいのかな?)
・ノベル/ワードパーフェクト
・一太郎とか花子とか(よく知らない)
・StarSuite(タダなんですね・・・)
この分野でマイクロソフトの牙城は鉄壁というか、むしろ「MSでいいじゃん。」になっている(た?)と思います。
しかし、2つの観点からとても興味深い、というか熱い感じがしてきました。
ひとつは、昨今話題のGoogleの動向でしょう。
これはニュースやブログでも数多く語られていると思うので、ここでは深くつっこまないことにしておきます。
もうひとつ面白いのは、そう”中国製”の廉価版。
著作権や意匠、特許などの権利関係は大丈夫なんだろうか?という余計な心配はともかく、よくもまあそんなにそっくりな対抗製品を次々繰り出してくるもんだとむしろ感心してしまいます。
それにしても、普通にマイクロソフト製品を買うと確か5万円くらいかかるところ、17,800円とか、4,980円とはすごい。
そしてまた、先に挙げたような製品が登場したのは、市場形成期あるいは成長期であったと思います。しかし、ここへきてデスクトップはマイクロソフトの独壇場となり、ある意味新規参入の余地が無いように感じられるわけですが、むしろ逆にそこがねらい目なのかもしれません。
少し事情は違うかもしれませんが、かつて「グループウエアはLotusNotesで決まり」なのかなと考えていたところ、突如彗星のごとく現れたサイボウズにも驚かされました。必要な機能は揃っていて、安い、そしてダウンロードでカンタンに入手できる。(初期のノーツにずいぶん関わった身としては、複雑な気持ちもありましたが、サイボウズ社の戦略と決断には頭が下がります。)
もっとも、マイクロソフトがそうやすやすと領地をあけ渡すとも思えませんし、Googleの動きは特に気になるところであります。
そんな中でも、この中国製オフィスソフトがどこまで行くのかは、ちょっと注目してみたい気がします。
”そっくりなものを正確に安く作って、どんどん供給する。”
ある意味、『まずは先生のマネをするところから・・・。』みたいな感じで、これってよく考えたら高度成長期の日本の製造業もそんなところがありましたね。
アメリカのマネをして、追いつけ追い越せ。
きっと、今僕らが中国製のソフトを見て、「うあー、また中国か。」と感じるのと同じような印象をアメリカ人も持ったのではないでしょうか。自動車とか電気製品とかですね。
まさか、自動車王国アメリカを日本車が席巻するなんて、にわかには想像もできないことだったはずです。
あの時代は、ものづくり。そして今回はソフトウエア。。。
なんとなく、似てません?