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テクノロジーとライフスタイルの未来を夢想しよう

web2.0かどうかなんてどうでもいい。

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またweb2.0かよ・・・。 あんなものはただのbuzz wordだ。 xxx2.0とか言ってるやつは信用するな。(2006年)
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ネットだけでビジネスが完結するはずがない。 ビジネスの本質はリアルでもネットでも同じだ。ネット系のやつはインチキくさい。(2000年)

幾度と無く繰り返されてきた論争と、まあ同じかな。

昨年後半くらいからのweb2.0ブーム(敢えてブームと呼んでおきましょう)は、ビジネス2.0、エンタープライズ2.0、マーケティング2.0をはじめとしてほにゃらら2.0を大量に生み出すbuzzどころかサイレンのような勢いですが、賛成とか反対とかそういうイデオロギー対立みたいな議論は無意味でしょう。

僕自身は、書籍「マーケティング2.0」の執筆に参加し、いわゆる2.0的なテクノロジーの活用やコミュニケーションのかたちへの適用についてポジティブなスタンスであるわけですが、「web2.0の正確な定義は何か?」とか「1.0に較べて2.0が優れているのか?」というような議論はしてもしょうがないと考えています。

もっとも、オライリーによるweb2.0の提唱は、いろんな要素がもやもやと新しい時代を拓こうとするエネルギーとして同時多発的に噴出している現象を捉えて、さっくりまとめた点で、実はものすごい貢献であろうと思うわけです。

CGMにしても、ajaxにしても、マルチデバイスにしても、それぞれはそれぞれであり、また、what is web2.0で挙げられてものだけが2.0ではない。

ネットやエンタープライズはもとより、B2BでもB2Cでも、企業も社会も、いつも長い旅路の途中でしょう。その道程に、ちょっとした区切りや新しいステージを総論としての道しるべが登場するのは、後退せず前進するには都合がいいはずです。

たまたま2.0というバージョンを示す表現をとったことから、なにやら確たるものを指すような気がしてしまいますが、これはむしろ"the next generation"とでも呼ぶほうが適当だったかもしれません。

もっとも、次世代というような曖昧な言葉ではなく、2.0と言い切ったことによって、今日のような広汎な議論を誘発できたとも考えられるところはミソですね。

前へ、前へ。

(The Next Generationというと、そういう名前がついたプロダクトのPMだったことがありますが、それはまあ、ご愛嬌です。)

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