発展するインドのスタートアップに機会を見出せ SLUSH TOKYO 2018
SLUSH TOKYO 2018 が2018年3月28-29日ビッグサイトで行われた。そのメインステージからインドについてのセッションを取り上げたい。
「Overview of Indian Startup Ecosystem」と、それに続くSLUSH CafeでのQ&Aから:
インドのスタートアップ・エコシステムは目覚ましい発展をしている。2014年就任のモディ首相のリーダーシップがこれを加速し、2016年からのイニシアティブ「Startup India」は有名だ。いまやインドはスタートアップ数で世界2位で、その中でのテック系の比率も高い。そして、ユニコーンがどんどん生まれているそうだ。
なお、昨年次の記事に記したように、自治体レベルでもアグレッシブな動きが目立つ。
「インド・新IT都市と日本企業 「フィンテック連携」の舞台裏」
Vikram Upadhyaya, Founder, GHV Accelerator ら登壇者たち(上)
インド有数のアクセラレーターでありベンチャーキャピタルであるGHVの創業者Vikram Upadhyaya氏は、GHVの投資ファンドにWiLやセガサミーが投資し、GHVが株主のスタートアップに日本交通やFINCが投資していると、日本との懸け橋となっている例を紹介した。(ちなみに、筆者はUpadhyaya氏との友情でGHVのAdvisorに名を連ねている)
GHVはアーリーステージに強いが、ソフトバンクグループのように大きな規模でのレイトステージ投資も始まっている。インドのスタートアップに日本企業が機会を見出すのは、すでに起こっている現実であり、おそらく10年後には数も成功例も増え、珍しくなくなっているだろう。
Vikram Upadhyaya, Founder, GHV Accelerator(下)
Dupty Chief of Mission at Embassy of India, Tokyo(下)
Sumit Jane, Co-founder/CEO, Opentalk(下)
ちなみに、2013年に次の二つの記事を書いたころから長足の進歩を遂げている。
「日本人も、うかうかしてはいられない!目を輝かせチャレンジするインドの起業家たち――Geeks on a Planeインドは面白かった!【前編】」
「えっ!と驚くビジネス・モデルインドだからこその革新的なスタートアップたち――Geeks on a Planeインドは面白かった!【後編】」