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たのしめたら、それは最強。

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たのしめたら、それは最強。」なるピアニストの妻のブログで考えたことを少し。以下(青字)は抜粋:

「頑張って!と、よろしくお願いします。を日本人はよく使うけれど、何を頑張るんだか、何がよろしくなのか。大して意味もなく使う。」
「ドイツ語だと頑張ってという表現はない。そのかわり、ステージに立つ前も、練習する時も"たのしんで"(Viel Spassフィール・シュパース)と言う。」
「日本で練習は、長くつらい修行のようなものであって、"たのしむ"なんて考えはなかった。誰もそんな、"たのしんで"なんてポジティブな言葉なんてかけてくれはしなかった。」

フランス人の知日家が、「頑張れ」はフランス語に翻訳できない、そんな概念も言葉もない、と言っていたのを思い出した。日本は、やたら頑張る、頑張ってみせることを美徳のように考えたり、そうするよう求めることがよいと盲信している。言い換えれば、現在の日本の文化であり、当たり前だ。

しかし、それを超える(縛られない)生き方があっていいと思う。

「緊張している時、何か大変な事をする時ほど少しでも"たのしむ"ようにしないと、余計に力んでしまって良いパフォーマンスは出来ない。」

頑張ることの盲信の副作用に二つある。

ひとつは、上記のような力みだ。変に力んでは、スポーツもうまくいかないことは広く知られているが、なんでもそうだ。

もうひとつは、頑張ることが目的化し、頑張ればそれでいいと勘違いしている人が多いこと。例えばビジネスでは、よい結果を目指して頑張るのであって、いくら頑張っても結果が出なければどうにもならない。僕はこんなに頑張っているのに、なぜ認めてくれないんですか、なぜ怒られるんですか、と文句を言う例はしばしばみられる。

「努力の中に"たのしみ"を見つけられたら、それは最強。」

(ポジティブ心理学の幸福理論によると)幸せのひとつに、フロー(熱中、ゾーンに入ったとも言う)がある。研究者が寝食を忘れて研究に没頭したり、スポーツ選手がプレーに熱中したり、色々なパターンがあるが、幸せなたのしみの中で打ち込み努力している。おのずとパフォーマンスも最高になる。たのしいから、どんどんやり続ける。

それは、苦労をしろ、歯を食いしばれ、根性だ、というものとは、似ても似つかないというか、対極のことだ。ちなみに、小生はフローに入りやすい。TPOを気にせず没頭しすぎて、妻に怒られることもある位だw

参考:本荘絢子のブログたのしめたら、それは最強。

本荘修二のホームページはこちら→ http://www.honjo.biz/

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