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大企業のスタートアップ版「スター誕生」 NTTデータの実験 

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8/27豊洲でNTTデータが開催の 豊洲の港からpresents 「第2回オープンイノベーションコンテスト ("さあ、ともに世界を変えていこう")」で審査員を務めた。

多数の応募からの予選を勝ち抜いた10のスタートアップが、NTTデータとの連携の提案を含むプレゼンをぶつけ、スター誕生方式で、NTTデータの各事業部が興味ありなら◎のプラカードを上げるという趣向だ。(事前の説明会の模様はこちら

これが盛り上がった。複数の事業部からラブコールを受ける例もあり、半数以上が本イベント後にアライアンスの議論・検討に入ることとなった。

当日の模様はこちらの記事に詳しい。

前回優勝のマネーフォワードは、実際に協業を進めている。(参考:NTTデータ、協業コンテストでマネーフォワードを表彰:日本経済新聞)。

参加者の中には、これに倣って同様のイベント・取り組みをするという大企業の方もいた。刺激剤となり、一つのベンチマークとなったのは、成功の証しと言えよう。これに際し、感じたことを二つ。

一つは、ローマは一日にしてならず。試行錯誤・暗中模索の努力を経て、いまに至る。もっとも、まだまだ初期であり、これからが勝負だが。当初から実行チームの相談にのり、アドバイスや叱咤激励をしてきた甲斐があったというものだ。例えば、徳末Workday社長・Pivotal会長とのキーノートとオープンデータ・パネルの企画立案のアドバイスをした。(参考 「徳末Workday社長・Pivotal会長とのキーノートとオープンデータ・パネルに登壇しました」)

もう一つは、前向き志向の大切さ。本件のアドバイスをしていると「そんな大企業を相手にしても無駄でしょう、どうにもなるわけがない」とか意味としては「あんたアホか」的な言葉をもらうこともあった。しかし、批判よりも行動だ。make the world betterには、長い目でみた粘り強い前向きな姿勢が不可欠だ。大半の人はそうならないかもしれないが、安易なあきらめは変革の敵だ。

とはいえ、まだ歩み出したばかり。数年でついえるという日本の大企業の過去の歴史を繰り返さないことを願いたい。

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優勝のBANKGUARD 藤井社長(左は山本審査員) パーティでは嬉しそうでした

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受賞者、審査員のみなさん

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