連載「インキュベーションの虚と実」への反響 9/30ベンチャーキャピタリスト覆面座談会
ダイヤモンドオンラインでの連載「インキュベーションの虚と実」 の第36回「ベンチャーキャピタリスト覆面座談会 起業家も投資家もレベルを上げねば未来はない」が9月30日(月)に掲載されたが、ダイヤモンドオンラインのアクセスランキングでトップ5(時間、日)に入るなど沢山読まれました。いくつか反響をいただいたが、いくつか紹介します。なお、Tweetの氏名はカットしています。
なお、覆面座談会という形をとったのは実験的でしたが、名前を出してのベンチャーキャピタリストの話は、国会答弁とまでは行かなくても、かなり話に制御がかかって、少なくとも今回のような話がどんどん出るとは考え難かったのです。現に、今回の記事を読んで、驚いたような反応も多く、一定の成果はあったかと。もっとも、こういう記事が、なんだそんなの知ってるよ、という反応になるのが理想です。情報や意見の発信が不足していることが再認識されました。
もちろん、形式上、言い放つような行儀がよくない文調になっているため、不愉快と感じる方も多かったようです。この形式のデメリット…劇薬は副作用を伴うということですね。しかし、ダサいとか色々文句が言われてますが、とてもたくさん読まれた結果となってます。リアルなコンテンツの強さが示されたかと。「ちょっと悪趣味な見せ方をしている記事だけど、ためにならないことはない。」という率直な声も。
また直接、よくやった的な励ましの言葉をいただきました。投資家同志で飲むとよく話されている内容だから、起業家は知っておいた方がいい、という声もありました。また何人かのベンチャーキャピタリストさんからは、覆面でやらなくてもいいんじゃない、オレ話すよ(そこまで切れ味は出ないけど)と言っていただきました。次の機会にお願いしたいと思います。なのですが、鋭いとかキツイ意見が乏しい日本社会での反応は、考えさせられるものがあります。現実をみたくないと思しき方もいるようです。なお、投資家でも起業家でもないが、スタートアップのエコシステムを支えている方々からの声は、総じてポジティブでした。
「なかなか生々しくて面白いw VCも起業家ももっと成長しなくちゃいけないけど、現状はVCより起業家のレベルを上げるべきフェーズ。 最近の起業家は小さくまとまりすぎ。事業構想のたてかたが良くない。これに関しては、次回の・・・」とは次回=本連載最終回の起業家(顔出し)座談会に登場のgumi国光さんからのコメント。明日アップするのでお楽しみに。
<ブログ>
Kengo Ito @itokenv さん「『起業家も投資家もレベルを上げねば未来はない』は本当にそう思うという話」
伊藤さん指摘の顧問の話は、本連載をちゃんと読んでいる方なら、35回の小澤さんや、米国でのメンターの話から、応援してくれる人が大切であり、彼らが資金調達でパワフルな役回りをすることを理解できるだろう。彼らはエコシステムで存在感と信用があるので、それがうまく行くのだが、一方で、「なんで?」という例がままあり、それを避けるべしということ。また、顧問というタイトルは、関係が分かり難いので、誤解が生じやすい。
株価つり上げは、伊藤さんが「こういったことをきちんと起業家が理解していなければいけないという前提ですが」と指摘している点につきます。分かっていて、自らの戦略や意志で選択した結果ならよいのです。その上でなら、もっと高度なやり方もあります。米国はその点、進んでます。またの機会に例は紹介したいと思いますが、日本でもまず基本の理解が先決ということで。
ソーシャルの点は、大した重要点ではないかと。大きなお世話でしょうが、ナンセンスな使い方している人をみると、残念だなと感想が出たということかと。
アクセラレーターについては、本連載32回で書いたように、大切な存在となることが期待されるが、これからが勝負ですね。頑張って欲しいです。様々な形態も現れ、社会のインフラのひとつになればよいと思います。
投資家の人材不足の点は、おっしゃる通り。
<直接のメッセージ>
また、ある国際派の投資家からも感想・意見(青字)をいただいた。バランスのとれた見方だと思います。
人の好き嫌いで投資を判断するべきではない。グレート・チーム、グレート・アイデアが鍵だ。もっとも、既に個人的なつながりがある中から成功すると信じる起業家を選んでいるのかもしれないが。
事業創造の経験者の価値がちゃんと認識されていない。素晴らしい会社は買われる、ビジネスをつくることにフォーカスすべき。Exitからでなく、成長する競争力ある事業をつくることから、注力すべし。
外国人だけでなく、米国ベースの日本人でインチキな人もいる。
インキュベーターは、ひどいのもあれば、マシなのもある。起業家のためになるものもあれば、逆のもある。大きな視点では、事業創造を支援しており、これは社会によいことだ。
「スタートアップの事業テーマがショボイのは、投資家側の責任でもある。」・・・とても多くのダメなアイデアに投資されていて、もっとチャンスがある事業へと人材が流動していない。
Exit問題は日本では大きい。証券市場がNASDAQのように活発かつ成熟していないため、上場によるExitによる期待値が米国よりかなり低い。M&AによるExitはさらに米国より劣っている。これは数も価格もだ。これは投資家だけの問題でなく、エコシステム全体の大きな課題だ。
終わりの二つは、昨今のスタートアップ・ブーム、アクセラレーターの意義と課題の両方を示している。インキュベーター/アクセラレーター自体を育成し増やすことは社会的に意義ある。が、褒めてばかりでなく、建設的な批判が欠けている。みなで鍛える必要がある。
<Tweet>
甘い起業家と甘い投資家が増えると困るのはベテランVCで、おれたちに任せろというポジショントークもあるだろうけど、まあ増えたけど質がという感覚は分かるような気もする
匿名だからだろうけど言葉の端々から人を馬鹿にしたような印象を受ける
起業家を巻き込むな(笑)
この記事自体がトランスペアレント!! 勉強になります。
あはい,こんな人達相手する人達も大変だな
本荘さんがフォローしているけれど、この覆面被っているキャピタリストは退場した方が良いのではないか。論理的な説明もできないし、自分達さえ良ければ、という他人事に見えてしまった。エコシステムできれば日本盛り上がるんだぜ。
やはり、VCは自分達の利益のためのエクジットしか考えてない。トークに本音が出てる。投資家は起業家と本質的に相反する。クソヤロウってことだ。
途中から読む気も失せた てか覆面とかダサすぎ
エラそうな方や株価釣り上げ等が「アウト」なのは当然だとして、残りの多くは、結局は「好き嫌い」の差なのでは?との印象も受けます。いずれにせよ、本議論からは、彼らの手堅い投資スタイルが窺い知れます。
まあテクノロジーベンチャーの詐欺に騙されるキャピタリスト多いよな
ちょっと悪趣味な見せ方をしている記事だけど、ためにならないことはない。
「顧問です」は笑った。再生業界でもあるあるだな。あやしい大人ってこの世にこんなにいるのか、と毎回思う。
これ、そんなに過激なこと言ってるとも思えないんだけど、覆面にしなきゃいけない理由があるんですかね。
なんか覆面のよくない使い方な気がするなぁ。なんだこれ
『しかし、日本では表層的な情報や限られた範囲でのクローズドなシェアに留まっている。筆者もそれを打破する一助となろうと本連載をしてきたわけだが、日本でももっと広くオープンに発信・共有がされることを期待したい。』ということなのでココの人たちも覆面じゃなきゃもっといいのにと思ったYO!
覆面であるからかえってネガティブな内容は悪口に読めちゃうもんw
こんなところでも「最近の○○は~」ですか。レベル低い。
★【回覧】つ、ついにタブーの切り込む時が来たようです!
こんなしょうもないこと言ってる方々が「投資家としての付加価値」を提供しているとは思えない
何人か顔が浮かんでウケるwてか、資本政策ぐらい勉強なさいっていうのはそりゃそう、その辺リーンにやれなきゃ到底スケールしない。
情報共有が鍵って意味で言うとって意味で言うとFailConとか日本でも是非やりたい
本音と本質だわ。
これおもしろいね。いろいろぶっちゃけてる。
一過性のブームで終わらせずエコシステム全体が学習していく事が全体のレベルあげにつながると思う。そのためにも本物が出てくるといい気がするが。
いま自分も次のしごとを作る仕事を初めているので、この内容はとてもよくわかる。大変に面白いが、日本も状況は良くなってきていると思う。
ベンチャーキャピタリスト覆面座談会。身も蓋もなくワロタw むしろこの人達に覆面じゃなくて実名でパネルして欲しい。
まあ、小学生にレモネード売らせるところから始めれば…。それにしても、カタカナ用語飛び交う業界、というのだけはよくわかった。
一部で、驚きや怒りをもって迎えられたことは、不愉快はゴメンナサイだがコンテンツの存在意義を示してもいる。これは現実にある意見だが、これまでどうして無かったのか?やはり表に出ていない情報・意見が多い。ベンチャー界隈では、意見表明も経験シェアも乏しく、議論が足りない。
なお、自慢やPRで終わるコメントもあるが、それでは前進しない旧型、内弁慶だ。脱circle jerkをしなければエコシステムは発展しない。
もっとも本記事での発言が全て正しく何でもあてはまるわけではない。反論あって当然。この記事から議論が生まれればよいと思う。