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連載「インキュベーションの虚と実」への反響

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ダイヤモンドオンラインでの連載「インキュベーションの虚と実」 の第四回「しっかりしろ起業家たちよ 日本の間違いだらけスタートアップ・ファイナンス」が6月4日(月)に掲載されたが、多くの反響をいただいた。ダイヤモンドオンラインで6/4アクセス一位、6/5五位。現時点で779ツイート、3397Facebookいいね。 驚くほどネガティブな声はわずかで、支持する的な声を多数頂戴した。加えて、直接 会ったときにコメントをいただいたり、emailやメッセージをいただきました。感謝です。

一週間近く経ったところで、反響の中から少しばかり紹介します。


UEI/ARC shi3zの日記|本当にあったKA(こいつらアホか)な話
小生の記事へのアンサー的なプログです。事実は小説より奇なり・・・こういう人達も実際にいますね。

Facebookコメントからいくつか:

でもホントにこういう「業績良いけど初期の調達がマズかったので出資できない」残念な会社、結構たくさん見てきました。特にweb業界はしかるべき時に資金調達できないと、競合にひっくり返されたり、そもそもその分野の「旬」が終わってしまったりするので、初期段階から将来の資本政策を考えておくのことはとても大切です。

綺麗にまとめられていて、非常にわかりやすい。自分は幸いなことに、ここに出てくる、KA典型例の3例をバブル後いろいろと目の当たりにしてきた(笑)、自分は、これに助成金依存KAとか、ロンダリングKAなんてのも入れたい。なので、資金調達の苦労こそスタートアップの肝だと、自信に言い聞かせる今日この頃。

本当にそう思う。「資金持ち出しでリスクを取りたくないから、投資を受ける」っていう学生起業家がたまにいるけど、その資金調達、リスクの塊だからな!!!って感じ。
その資金調達によってお金以外の何を得られるのかって凄く大事な価値観。
結局お金が一番どこで用意したって一緒なんだから。

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"起業家は給料を後払いにするとか、親しい人から借金するとか、初期の資金繰りをもっと工夫すべきだ。安易に他人に出資してもらおうとしていないか"

などがありました。それから、小林清剛さんがまとまったコメントをされているので、紹介させていただきます。

良いコラム。これから資金調達をするスタートアップの人は読んだほうがいい。とはいえ、資金調達に「正解」はないので、できる限りの情報をしっかりと集めて、最後に自分で自社に適している投資家を選ぶのが大事だと思う。

資金調達で大きな失敗しないための個人的なアイデアを言うと、経験豊富な起業家や投資家の人に、最低2人は相談をするといいと思う。相談の仕方も重要で、事前に課題や不明点をリストアップしていったほうがいいし、具体的であればあるほどいい。逆に、これからスタートアップをしようと考えていて、その前になんとなく資金調達について知りたい、というのは、課題や目的が明確じゃなくて、自分と相談相手の両方にとって時間の無駄になるので控えた方がいい。

あと、重要なのは、スタートアップに投資をしてくれると名乗り出た投資家が、有名な人であったり、とても信用できる人であっても、自分で誰かを見つけて、必ず相談をすると言うこと。名乗り出てくれた投資家を裏切っているような気がして、後ろめたく思う人もるようだけど、投資家を盲信せず、資金調達のリスクを自分の力で明らかにすることが、スタートアップの創業者に求められる役割だと思う。


その他、相談貰う時点で50%切ってる人チラホラいるといったメンターのコメントや、借り入れの活用を怖がる起業家の知識不足を指摘する声もありました。改善の余地が大きい、やりがいのある状況ということです。

それから、ベンチャー・ファイナンスの専門家の磯崎さんからのブログもありました。
isologue|本荘修二さんの記事「しっかりしろ起業家たちよ 」ご紹介

まだまだ連載は続きます(隔週ペース)ので、ご意見やフィードバックよろしくお願いします。

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