G1サミット2012@青森屋 その1
2/10-12 青森屋で開かれたG1サミットに参加した。Globis堀さんはじめ有志による勉強会。カンヅメの二泊三日、熱心な集いとなった。
→スケジュール・内容
今回はパネルのモデレーターを仰せつかった。
「ネットメディアは政治を変え得るか」
Panelist
瀬尾 傑 講談社「現代ビジネス」編集長
津田大介 ジャーナリスト メディア・アクティビスト
夏野 剛 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授
事前のウェブでのG1やニコニコ動画サイトでの告知には 「ソーシャルメディアは政治を変え得るか」とあったが、冒頭に上記に修正して始めた(ソーシャルに限らず議論するため)。
実際、既存メディアの制約もあって、流れない情報、拾われない声、が多々ある。被災地・被災者情報はその最たるものだ。
ネットは情報の多チャンネル化を劇的に促進する。そしてリアルタイムから長期のアーカイブまで、時間軸を自由にする。さらに、津田さんが「動員×マイクロペイメント」と言うように、つながりのパワーがある。
これからのネットを活用した活動の可能性には、情報の公開・発信、そして専門家から市民まで声を吸い上げる、という大きく二つの面がある。そこから政治家のタグづけ(mapping)もできるようになり、評価もしやすくなるだろう。
そこから、津田さんの言葉を借りれば、情報の血流がよくなり、市民の政治参加の日常化、丁寧な議論、などを目指せるだろう。
最もインパクトがあったのは、夏野さんの信長の例え。今回のG1Summitのリツイート大賞の言葉・・・ネットというのは、戦国時代の鉄砲みたいなもの。鉄砲がスゴイのではなく、鉄砲の戦術的運用を考えた信長がスゴイ。ネットがある時代にネットを戦術に組み込まない人というのは、鉄砲のある時代に刀で切りあえばいいと思っている人のようなもの。
現代ビジネスも新らしいことをやるそうだ。メジャーなメディア会社にしてUstreamなど果敢にトライしている茂木さん…楽しいメディアを待ってます。
津田さんは新たな政治メディアを立ち上げようとしている。それについては、新著「情報の呼吸法」にも記されているが、目下計画を練っているそうだ。
ツギャッターまとめ G1サミット2012「ネットは政治を変え得るか」
このパネルを含め、いくつかのセッションはニコ生などでライブ配信され、各セッション約1~3万の視聴者が同時体験した。これらは、ニコ生プレミアム以外でも、後でみれるようにしたいとのこと(by主催者)。茂木先生&国領先生の「知性とは何か」など個性的なセッションが並んでいるのでお楽しみに。
それから、最も感動したのは、やっぱり「Lunch with "Beyond Tomorrow" & "TABLE FOR TWO"」
World Economic Forum(世界経済フォーラム)のYoung Global Leadersが中心となって立ち上がった2つのイニシアティブ。東日本大震災で被災した若者たちへのリーダーシップ支援を目的として創設された「Beyond Tomorrow」。世界の「食」の不均衡を解消するため、先進国と開発途上国で食事を分かち合うための「TABLE FOR TWO(二人の食卓)」。2つのイニシアティブの取組みを通じて、日本の再創造と世界貢献を考えるランチセッション。
Beyond Tomorrowの学生たちの話を聞くと、泣いてしまうのでした。
スポンサーされているロート製薬の山田社長と立ち話すると、何十年という長期で考えられていて、その場限りの支援でない、人の成長にコミットする姿に感銘を受けました。
<参考>
ハッシュタグ #G1summit
茂木健一郎 クオリア日記
たむけん 活動日誌
minako's blog
三原じゅん子の「夢前案内人」
トゥギャッター
第4回G1サミット(青森県三沢市)参加者ツイートまとめ
茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第501回「みんなで話すと楽しいね」、G1サミットについて