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G1 Global に参加した (1)

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今日グロービスで開かれた G1 Global 2011 に参加した。基本的に英語でinternationalな集い。

期待を超えて面白い内容だった。G1やKIBOWでつながったグロービスの若人との再会も楽しかった。
小生ツイート「 の一つの共通したメッセージは世界とつながること。オープン化への恐れを超えて、つながること。海外に学生を沢山出すアイデアや海外の若者を日本にという例もあったが、若者たちに我々ができることを考えたい。この集い自体が、多様な人々がつながり化学反応がある。」 

■Plenary Session 1 9:00-10:30
BBCのNik Gowingが進行役で現役政治家と竹中平蔵さんのパネル。テレビの名司会者のテンポで英語のフリートークは、日本の似たような日本人によるセッションより面白かった(小生も英語でパネルやると、そう言われることあったかな)。

■Breakout Panel Session 1 10:40-11:55 Soft Power Diplomacy
Panelists
Henry Tricks (The Economist, Tokyo Bureau Chief)
Roger Pulvers (Professor, Tokyo Institute of Technology)
Shinichi Tanaka (CEO, Fleischman-Hillard Japan)
Seiichi Kondo (Commissioner, Agency for Cultural Affairs)
Moderator
Yoshimitsu Kaji (International Media Strategy Officer, Cabinet Office)

田村耕太郎さんアレンジのRisk Managementセッションも魅力的だったが、こちらに参加。小生の博士(学術)は英語だとPh.D. in International Studiesでして。

熱弁のTricksさん(左)
Pb030195

近藤さん(右)

Pb030204b

H. Tricks:
Storyを語ることが大切。
GDP per capitaでみよう。政府のDebt大きいが、Asset rich。
ギリシアは危機だが、日本はそうじゃない。
対外的もだが、対内的にmessageを伝えること。

田中さん:
Asia needs stability…日本は貢献。
課題
①interpretation of Japan value
例)Tea ceremonyを見ただけじゃ海外の方は分からない。 Benefit ? Contribution?を説明すること。
②communication
From awareness to respect; From visibility to credibility
More indirect communication ... through third parties
③global mind set
Lost gradually
例)AKB48は国内を向いてるが、少女時代など韓国勢は世界市場をねらっている

Pulvers教授:
明治の革新。いまはRebellion=反逆が欠けている。
平成はMASK=マンガ、アニメ、寿司、カラオケ・・・でも日本は儲けていない・・・Cultural entrepreneurshipやTranslate to commerceが必要。USは pizza, taco, coffee from other placesをビジネスにしてる。
富国強兵じゃなく、富国強芸だ!Develop, translate、そしてInvestだ。

近藤さん:
自然がすばらしい。自然への畏敬で、311災害も受け入れた。
Confidenceが必要。

Pulvers教授:
東北は、他と分けてinventするべし。
東京は東北を、垢抜けてない・鈍臭いとか言うが、Look beyond Tokyo
Independent from Japanで、他の国から学生をとか、uniqueに発展を
Tokyoは親子丼…いろいろ混ぜて5分でかきこむ
国内異文化…varietyが素晴らしい!Regional approachを!
Trust them、方言をニュースで使うべし

田中さん:
①日本のKnowledge and experience
Infant death rate in Japan is the lowest
Disaster prevention
②LBJ=look beyond Japan
China, india, ASEAN, east Japan つまり被災地をアジアの一国とみてRedesignする
「Fukushima」ブランド…Experience for the world.   
③国内異文化
800の神がいる日本。地方による多様さは他国に類をみない。

Tricks:
Economic diversityも。東北はアルゼンチンなみの経済規模。Liberating this area
Tourismも可能性大。
Trigger point…これはopportunity

近藤さん:
materialismやtoo much on economic growthの問題。
「仕分け」は、asking results tomorrow…これはよくない。

Pulvers教授:
日本語帝国主義…曖昧で、以心伝心
Teaching Japanese languageにinvestせよ

加治さん:
Creative Tokyo Forum…Gov コラボ

近藤さん:
"should grow" mentalityがある… Leaving all to nature.  自然体に

Pulvers教授:
岡倉天心ほかpromoted Japan…日本人だから海外に売り込むのを控えている、のではない

田中さん:
Do not promote yourself? これはStrengthかもだが
自然体はこれからの鍵…他人に言わせる+共感
Change mindsetは難しいが、二つ可能性 1)outbound opportunity -- now they are going global、2)inbound 例えば「Fukushima」はsustainabilityはじめsymbolize all issues

Q&Aから:

Education が問題。
Use non-Japanese。例えばKoreaは海外からのadvisorsを活用。

日本は他国からの好感度が高い。
education, cultureにフォーカスせよ。
Support, sympathy and money・・・外務省は長年よくやってきた。
Harvard大学でJapaneseを学ぶ生徒はChinese学ぶより多い。
tourismに可能性大。
国境問題もあり、ソフトパワーが大切。

近藤さん:
Let young foreigners stay in Japan
20 artist-in-residence (Young artist program)
Germany, France政府は独自にartistらをKyotoに住まわせるプログラムを実施。

小生の印象ほか: 国内のそもそもの課題が先決。案外と多くの日本の人は日本を知らないし、日本の地方のことを知らない。自らを知り、自信を持つことだ。小生も地方の活性化のお手伝いに少々貢献することがあるが、これもまた同じ。そして中央でなく、その地方の視点で、かつ連携して取り組むことだ。 しかし、日本の企業では社員の会社との心の結びつきは世界最低水準、日本人の幸せの認識もかなり低いところまで来ている。近藤氏の言うようにmaterialismなど誤った方向に進んできたからだ。 ここで、基本から姿勢を正すことが必要だ。3.11を経て、いまそのきっかけを与えられたのだ。

 

■Tohoku to the World 12:00-13:00

BEYOND TomorrowKIBOWのセッション。被災地の高校生の話に、一同静かに聞き入った。Pb030209

Pb030217

みな感じ入って聴きました(左手前は神妙な堀さん)

海外でも彼女たちの話に、皆感涙したそうだ。
Pb030215

@ShinTanaka さんツイート
「震災被害者の話。彼女は究極の選択を強いられた。母親の命か自分の命かと。彼女は自分の命を選んだ。8ヶ月間の壮絶な自分との対話が始まった。死ぬ事も考えた。しかし、数日前の彼女は凛々しく、覚悟 があった。多く人を救うという覚悟が。 自分との真剣な対話が立ち位置を作る。心に刻まれた瞬間。」

@mayokajima さんツイート「G1 グローバル、ランチタイムには、BEYOND TomorrowとKIBOWのアレンジでサマーダボスに参加した高校生と大学生が、被災の体験と彼らの決意を語った。その体験談に心動かされ、多くのリーダーがご自分にできるサポートを学生に話に来て下さった。」

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